イチゴのランナーをご存知ですか?
イチゴはタネからではなく、ランナーで増やします。
イチゴの収穫時期も半ば、8月頃になるとランナーと呼ばれるツルが株の根元から生えてきます。
このランナーが地面に接しているとランナーから根が生えて、子株ができます。
1株のイチゴから4本から5本程度のランナーが、2回か4回出てくるため、一株のイチゴから8株から30株以上の新しい株を作ることができます。
ランナーの株分け
・ランナーを取る
イチゴのランナーが出てきたら、葉っぱの生えてきた部分が地面に接するように、元肥料入りの培養土ポットに置きます。
風などで飛ばないように、植物用のピンで葉っぱの部分を地面に押さえます。
株から出てきたランナーを株から近いものから、1次株、2次株、3次株と呼びます。
イチゴの親株の力がなくなるとランナーも伸びなくなります。
・イチゴのランナーが根付くまで
イチゴのランナーから株が取れたらそのままポットで育てます。
イチゴには日差しが必要ですが、強い直射日光が苦手です。
日当たりの良い場所に置いて日よけをするのが良いでしょう。
水は土がカラカラに乾かない程度にやります。
やりすぎもよくありません。
表面が乾いたらたっぷりの水をやります。
イチゴのランナーが根付いたら、根元を触ってみるか葉っぱを軽く引っ張って、するっと抜けないようであれば根付いています。
概ね、3週間から4週間弱でイチゴのランナーは根付きます。
全てのイチゴのランナーの株の根付きが確認できたら、親株から切り離します。
イチゴのランナーの健康な株を選ぶ
イチゴのランナーから株が取れたら、健康な株をより分けます。
1株目は、親株の病気をもらっている可能性が高いので、取らない方が良いでしょう。
葉っぱが縮れていたり、モザイクが入っていたるするものもやめましょう。
茎の弱々しいものも避けます。
農家では、3次株を取ることが多いようですが、家庭菜園では、弱いもの、病気のものを避けるようにすれば大丈夫です。
まとめ
イチゴはランナーを取れば、親株から翌年の苗が取れるため、次のシーズンに新たにイチゴの株を買う必要がありません。
地域によって差はありますが、イチゴの子株は10月頃からプランターに植え替えて、来年の栽培の準備をします。
もし、美味しい親株が見つかれば、ランナーから子株をたくさんとって健康そうな株を植え付けるようにすることで、似た味を毎年楽しむことができます。
できるだけたくさんの子株を取り、プランターに植え替える時にさらにその中から強い株を選ぶようにすると失敗がありません。
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