とちおとめ、女峰、紅ほっぺ、あまおう……いちごは本当にいろんな品種があります。

最近では真っ白ないちごなんかも見かけますよね。

こういった様々な品種って、どうやって作り出しているのでしょう。

もしかして素人でもいちごの苗があったら品種改良できるのでしょうか。

ここでは品種改良の基本的な部分を見ていきたいと思います。

品種改良の原理は?

いちご 品種改良 解説

いちごだけに限らずどんな植物においても、品種改良では株の違う“おしべ”と“めしべ”を交配させます。

これは動物でも同じように考えることができますね。

お父さんがライオンで、お母さんがトラ(タイガー)の子供は、両親の特性がミックスされた「ライガー」になります。

これも品種改良の一つと言えるのかもしれません。

品種改良の方法

品種改良では、めしべが勝手に受粉しないよう、交配させるおしべ以外の花粉がつかないように気を付けなくてはいけません。

そのため、花が開く前の段階で、つぼみの中からピンセットなどを使っておしべを取り出してしまいます。

おしべを取り出したら、残っためしべには袋をかぶせて、花粉がつかないようにガードします。

さて、花が開いたら、交配させたい株のおしべから花粉を集め、めしべにつけて受粉させます。

しっかりめしべに花粉をつけたら、また袋をかけて、ほかの花粉がつかないように守ります。

このあとは、できた種を採取して、それを翌年に植えて育て、また種を採取して……とくり返し、良い種を選りすぐっていくのです。

良い品種を作り出すためには膨大な年月がかかることがわかりますね。

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すべてが新しい品種になるわけじゃない

それぞれ違う株のおしべとめしべを交配させたところで、できた種が必ずしも新しい品種になるわけではありません。

おしべの特徴を持った種、めしべの特徴を持った種というものももちろんあり、その中からおしべとめしべの特徴が合わさって新しい特徴を持った種だけが品種改良の成果となるのです。

とりあえず、自分で品種改良をしてみたいと思ったら、最低でも株を2つは用意しなくてはいけませんね。

ただ、いちごの品種改良は素人では難しいのが現状です。

まとめ

いちごの品種改良は、それぞれ違う株のおしべとめしべを交配させて、できた種の中から良いものだけを選び出して、また植えて、種を採取して……と莫大な時間をかけて行われます。

私たちが普段なにげなく食べている紅ほっぺやあまおうも、そうやって農家さんの努力によって作られたものなのですね。

そう思うと、より味わって食べられるようになるのではないでしょうか。

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