和歌山県は、いちじくの生産量全国第2位です。そして、その生産量の85%が和歌山県紀の川市で栽培されているといいます。

その紀の川市では昭和50年頃から、水稲の転換作物として、いちじく栽培をはじめました。

栽培品種はほとんどが「桝井(ますい)ドーフィン」です。その「桝井(ますい)ドーフィン」の特徴から、和歌山県が生産量全国第2位の理由をさぐります。

桝井(ますい)ドーフィンの名前の由来

「桝井(ますい)ドーフィン」とは、広島の種苗業者の桝井光次郎氏が名付けた品種です。桝井氏は1909年に、6年間のアメリカ生活を終えて帰国します。そのとき、友人からいちじくの苗を3本もらったそうです。

しばらく育てた後、広島県農事試験場に品種名を問い合わせ、フランスで栽培しているドーフィンであることが判明しました。そして、他のドーフィンの品種と区別するため桝井(ますい)ドーフィンと名付けられたのです。

輸送に適した品種桝井(ますい)ドーフィン

桝井(ますい)ドーフィンは、数あるいちじくの品種の中でも、日持ちがよい品種とされています。皮も硬めで、完熟しても割けにくいので、輸送にも耐えうる品種なのです。その場で食べることを楽しむ観光農園ならば、味を最優先に考えます。

一般の営利目的の栽培では、輸送にかかる時間を考えなければいけませんね。

「桝井(ますい)ドーフィン」の特徴の一つ、日持ちがよく、外観がくずれにくい、まさにいちじく農家にはありがたい特徴なのです。

「桝井(ますい)ドーフィン」といえども、いちじくはデリケートな果物です。気温が上がると傷むため、和歌山県では朝早くから収穫作業をはじめます。午前8時頃までには、当日の収穫作業が終わるそうですよ。

和歌山 いちじく 品種

一文字整枝に適した品種桝井(ますい)ドーフィン

桝井(ますい)ドーフィンは、管理もしやすく収穫量も多い品種といわれています。

栽培をはじめたばかりの和歌山県では、試行錯誤の連続だったそうです。当時は栽培事例も数少なく、ご苦労があったようです。

そんな中で確立された栽培方法が一文字整枝法です。2本の主枝をうねに沿って左右にのばし、一文字になるよう水平に誘引して栽培する方法です。

この栽培法のメリットは、選定作業がラクで、たくさん収穫できることです。

いちじくのすべての品種がこの一文字整枝法に適しているわけではありませんが、桝井(ますい)ドーフィンはこの栽培方法にとても適していました。

和歌山県では安定した収穫量となり、いちじくの有名産地となることができたのです。

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まとめ

桝井(ますい)ドーフィンは営利栽培に適した品種です。特徴を活かして栽培法を確立したことで、和歌山県は生産量全国第2位になりました。

 

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