さくらんぼの葉が丸まったり枯れたりするのは、何らかの異常が考えられます。
1本の木がこの様になれば、次々と広がっていくことも考えられます。
さくらんぼの葉が丸まったり枯れたりするのはどうしてでしょう。
また、その様にならない様にするにはどうすれば良いでしょう。
調べます。
さくらんぼの葉が丸まる
・さくらんぼの葉が丸まる原因
①ハマキ虫
・日本には約500種類のハマキ虫がいる
・成虫は1~1.5cmの地味なガになる
・約1か月でサナギになり、越冬もする
・幼虫の時に葉を2~3枚つなぎ合わせる
・・・など
②アブラムシ
・さくらんぼに与える肥料が原因の場合がある(窒素の割合が多い肥料→アミノ酸が好物)
・さくらんぼの木と木の間隔が狭いと付きやすい(太陽の光が当たりにくい)
・アブラムシの中には羽のある種類がいる
・晩秋に発生し、越冬後、春を迎えて羽化するが、増え方が急(繁殖力が大)
※1匹から125匹へはたった3日ほど
・・・など
③縮葉病
・初期は、葉が赤くなり、法則なく縮れる
・縮れた葉が膨らむ
・白いカビが生える→葉が落ちる
・年に1度程度の発生だが、雨が続くと起こる
・白いカビは飛んで病気を広げる(その白いカビは越冬もする)
・・・など
さくらんぼの葉が枯れる
さくらんぼの葉が枯れる原因
①肥料のバランスが良くない
・塩素(光合成に影響)が足りない
②根や枝に虫が寄生している
③幹に虫が寄生している
・コスカシバ(ガの種類)の寄生による
④根腐れ
・水のやり過ぎ
⑤特に原因がなくても枯れる(土や環境など)
・・・など
さくらんぼの葉が丸まる対策
①ハマキ虫
・丸くなっている葉は、季節を通して小まめに取り去る
・丸まった葉の上や葉の中まで浸透しやすい薬をまく
※オルトラン水和剤やマラソン乳剤などの浸透移行性剤と呼ばれる薬剤
・さくらんぼの芽がまだ出ていない時期にマシン油乳剤をまく
・桜の花の満開後と収穫直後に有機リン剤をまく
・防虫ネットでさくらんぼの木全体を被う
・虫は夜行性の場合が多いので、夜は電気を消す
・・・など
②アブラムシ
・さくらんぼの葉に見つけ次第、取り去る
・さくらんぼの葉にセロハンテープ程度(弱い)の粘着力で虫だけをくっつけて駆除する
・柔らかタイプの歯ブラシでさくらんぼの葉の上を優しく擦る
※落ちるアブラムシを容器などで受け止める
新芽やつぼみには、この方法は向かない
・テントウ虫をアブラムシの駆除に使う
※テントウ虫は、1匹でアブラムシを10匹ほど食べる様だ
・薄めた牛乳(そのままでも良い)をかける
※完全駆除はできない
しっかり洗い流さないと、さくらんぼに良くない影響が出る
・石鹸の溶かし水をかける
※完全駆除はできない
しっかり洗い流さないと、さくらんぼに良くない影響が出る
・そのほか:木酢液・ニームオイル・米酢・光るものなど
③縮葉病
・さくらんぼの新芽が出る直前にオーソサイド水和剤などをかける
※白いカビが付いていても、丁寧に流すことで完全に予防できる
・発病する前の対処以外は、効果が望めない
・・・など
さくらんぼの木(葉や枝)が枯れる対策
①さくらんぼに与える肥料のバランスを良くする
②鉢植えのさくらんぼに多い「根の寄生虫」は、植木鉢から出して、虫が確認できれば駆除する
③幹に虫が寄生している
・コスカシバ(ガの類)の寄生の場合は、成虫が発生する前に共寝阻害薬をかける
④根腐れ
・水のやり過ぎに注意する
⑤特に原因がなくても枯れる(土や環境など)
まとめ
さくらんぼの葉が丸くなったり、枯れたりする原因には、そのさくらんぼの環境から虫や病気まで様々ある様です。
虫の場合は、手で行なう駆除を始め、早期の対処が必須の様です。
病気の場合は、病気合った薬剤をさくらんぼ全体にかけるのが良い様です。
環境の場合は原因が分からず枯れてしまうこともある様で、複数本の苗木を用意し、植え替えも対策の1つにしておくのが良いでしょう。
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