さくらんぼを家庭菜園で栽培する時は、その土地の気候やその土地に適した品種を選ばなければ上手くいかないといわれています。

さくらんぼの栽培の難易度とは、どの程度のものでしょう。

調べてみます。

くだものの栽培の難易度

さくらんぼ 栽培 難易度

広く一般的にいわれているくだものの栽培の難易度は次の様になっている様です。

難易度レベル1:土地があるなら気軽に植えてみましょう。

・柿

・びわ

・ざくろ

・・・など

この3種は、庭木でもよく見かける種類でしょう。

始めは苗木から植えたにせよ、手入れもなしに良く育ち、ばらつきはあるものの、毎年の様に実もよく付けるそうです。

難易度レベル2:収穫後、すぐに食べられるものではないですが、「○○水」や「○○酒」にすることで楽しめる様です。

・青梅

・ゆず

・カリン

・・・など

難易度レベル3:季節限定ですが、収穫を楽しみにできそうです。

・栗

・ぶどう

・りんご

・・・など

難易度レベル4~5:地面での自然栽培と鉢植え栽培では違いが出る様ですが、ある程度覚悟を持って取り組むことが必要で、気苦労や費用もかかる様です。

・ブルーベリー

・桃

・梨

難易度レベルマックス:手がかかる割には、栽培者を喜ばせてくれない種類なので、目標を高く持った挑戦者には向いているのかも知れません。

・さくらんぼ

・ブドウ(ピオーネ)

・・・など

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さくらんぼの栽培の難易度

日本国内でのさくらんぼの栽培地で有名な場所といえば、真っ先に「山形県」が上がることでしょうし、山形県といえば、寒い東北地方が浮かびます。

ですから、さくらんぼは寒い地域で栽培されるイメージを持ちますが、実は、りんご(6℃~14℃程度)よりも寒さに弱く、そのくせ寒い場所を好み、暖かい場所では実が落ちてしまうという何とも厄介なくだものの様です。

さらに栽培する上で、「趣味」や「憧れ」では対応しきれない管理上の難しい条件や作業があるといわれています。

・さくらんぼの難易度が高いといわれるわけ

①適温

さくらんぼは、1年を通して7℃~14℃程度の場所を好む様です。

②細菌や病気

さくらんぼは、細菌や病気に弱く、ひとたび発生すると被害に遭っている実を摘み取り、被害に遭った枝を剪定し、それらを「完全に焼く」などして、さくらんぼの木全体に感染するのを防ぐ作業が必要になる様です。

さくらんぼを「無農薬栽培」や「有機栽培」で育成することは、元々できないとのことです。

家庭栽培の場合は、防虫ネットを使ってさくらんぼの木全体を包むことで、農薬の使用量は減らせる様です。

③自分自身(単独)で受粉

さくらんぼは一部の品種を除き、自分自身(単独)での受粉ができません。

そこで違う種類の、しかも相性の良い別のさくらんぼを植えることで受粉させるのですが、ミツバチや、栽培者の手を借り手の受粉になる様です。

④受粉の作業

蜜蜂など、受粉の手助けとなる虫を同時に飼育しているならばともかく、それがない場合は、栽培主がさくらんぼ花の1つ1つに丁寧に受粉しなければ実を付けません。

また、受粉が上手くいったと思っていても、小さいままでシワシワになって落ちるものもあり、その場合は、残念ながら「結実は失敗した」ことになり、その頃にはすでに花が散ったあとなので、やり直しができず、その年の収穫は「なし」ということは、意外に多い様です。

⑤水やりと肥料

・さくらんぼの鉢植えの場合の水やりと肥料は、多すぎると根腐れや病気の原因になる様です。

・地面植え(庭植え)のさくらんぼの水やりは、基本的に必要はなさそうで、肥料は、年に1度のペースで良い様です。

⑥雨除け

鉢植えのさくらんぼの場合でも雨除けは必要だそうです。雨除けをしないと、実が割れてしまうということです。

⑦剪定

剪定時期を間違うと、さくらんぼの木全体を枯らす恐れがあるということです。

切り口の治療もしておかなければ、枯れにつながるということです。

さくらんぼにとっての剪定は、「さくらんぼの実にどれだけ太陽の光(熱)を与えられるか」ということのために必要だということです。

しっかり太陽が当たれば、さくらんぼの品質は格段に上がるそうです。

⑧収穫

さくらんぼの収穫は、丁寧に優しく、衝撃を与えない様に行なわなければならない様です。

また、さくらんぼ自体、どんなに気を遣って収穫しても、直後から品質が落ちていく様なので、新鮮そうに見えても早めに食べることが望まれるということです。

まとめ

くだものには、育成(栽培)経験がなくても、世話をしなくても、毎年実を付ける種類がある一方で、さくらんぼの栽培の難易度は、「最上級」といって良いほど難しいものでした。

1年を通して、見守り、世話をしなければ、虫や菌に冒され枯れてしまう様です。

また、手厚い世話をし過ぎても、枯らしてしまうこともあり、栽培経験者からは、「何度、枯らしたことか・・・」と嘆きの言葉も聞こえてきます。

ですが、どうしても自分の手で品質の良いさくらんぼを収穫したいと情熱を持って栽培することで、その努力も報われる様ですが、その道のりは、かなり遠い様に思えました。

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