さくらんぼを栽培するのは、どのくだものを育てるよりも難しいといわれています。
収穫までこぎつけるまでには色々な問題が発生し、栽培者が一般人であればなおのこと、苦労の連続といっても言いすぎではない様です。
寒い冬を越し、いよいよ開花の時期を迎えようという時、いっこうに花が咲く気配がなかったら、どれほどショックなことでしょう。
花が咲かない原因を調べます。
さくらんぼの開花時期
さくらんぼは、種類によって、また、早生や晩生によって、開花時期に違いがあります。
「咲き始め」は、早い種類だと八重桜の咲く頃(桜より遅い)で4月上旬からの様です。
山形産の代表的な種類を挙げましょう。
なお、北海道産では、これよりも20日ほど遅れて開花が始まる様です。
・佐藤錦
開花時期:4月中旬~下旬頃
・紅秀峰
開花時期:4月中旬~下旬頃
・南陽
開花時期:5月上旬~6月中旬頃
さくらんぼの花が咲かない
さくらんぼの花が咲かない原因にはいくつかある様です。
それは、自然が原因の場合や、栽培者の知識不足の場合に分かれる様です。
①自然の場合
・鉢植えのさくらんぼを広い土地(庭)に植え替えた
元々自然界では、子孫を残すために種を遠くに飛ばす(運ぶ)工夫や小動物の力を借りて遠くに運ばせるなどの進化をしてきました。
そして、本来は大きく成長するさくらんぼも、ほかの樹木と同じで子孫を増やす工夫をしている様です。
鉢植えのさくらんぼは、これ以上、根を伸ばすことができないと悟ると、子孫を別の土地に増やそうとして、花を咲かせ実を付けるそうです。
ですが、広い土地(庭)などに植え替えられると、再び、根を伸ばすことができるので、自分自身(木)を大きく成長させようとする方に力を注ぎ、花を咲かせたり、実を付けたりすることを先延ばしにするということです。
・さくらんぼを植えた土の状態
さくらんぼには、栽培に向いている土地(土)というものがある様です。
さくらんぼは、根腐れを起しやすいので多すぎる水を嫌うため、
①地下水脈から遠く、
②水はけが良く、
③栄養豊富な砂の割合が多い土地(土)を好むそうです。
・さくらんぼに合わない気候
さくらんぼの花の「次の季節の準備」は、その前の夏(収穫後の夏)に始める様です。
その頃の気候は、夜ができるだけ涼しいことが望ましく、「避暑地」や「朝晩の気温差が大きい盆地」などが向いている様です。
②栽培者の知識不足の場合
・さくらんぼの木の剪定の仕方
さくらんぼの花の「次の季節の準備」は、前年の枝の脇芽に作られるそうなので、それを計算の上、注意深く剪定すると良いそうです。
・さくらんぼへの肥料の与え方
さくらんぼの開花には、そのさくらんぼの木の栄養状態によるところが大きいということです。
肥料を与えすぎると、自分自身(木)を大きく成長させようとする方に力を注ぎ、花を咲かせることが後回しになり、まずは、枝や葉を生長させることを優先するそうです。
まとめ
さくらんぼの開花時期は、おおよそ4月頃から、遅いところでも7月上旬頃の様でした。
種類によってまちまちですが、特に佐藤錦の場合は、複数の種類のさくらんぼと開花時期が重なるのが良い様です。
また、さくらんぼの花が咲かない理由として、さくらんぼの木(樹木全体)の性質による場合と、栽培者の間違った知識による場合に分かれる様でした。
通常でも栽培が難しいさくらんぼですから、花が咲かない原因は1つではなく、上記に挙げた原因の複数が重なっていることもある様です。
今のあなたにおすすめの記事