ガーデニングなどの経験がある方でも、人工授粉をしたことのある方は少ないのでは無いでしょうか。
キウイは観賞用のお花を育てる場合とは異なり、お花が咲けばOKではなく実がなるまでお世話をしなければなりません。キウイのお花を見たいだけの方であれば人工授粉は必要ありませんが、やはりキウイを食べたいと思われますので、キウイを育てる際に必要な手間の一つ、人工授粉の仕方を紹介していきましょう。
キウイの雌雄の見分け方
キウイは雌雄異株の植物です。まずは雄株なのか雌株なのかを見分けましょう。
キウイの雌雄の判別は花を見なければできないので、開花するまでは待つ必要があります。
開花したら、「柱頭」と呼ばれる部分、「子房」と呼ばれる部分が発達しているかどうか見てみましょう。この二つが発達している花が雌花です。「柱頭」はめしべの先端で花粉が付くところであり、人工授粉させるときにもここに花粉をつけます。花の中央にあります。「子房」は果実になる部分で、少し膨らんでいる姿が確認できると思います。これも花の中央にあります。
花びらの色は同じ色で変わりませんが、花の内部の中央は白く見え、「柱頭」や「子房」が発達している分、花自体の大きさが雄花よりも大きくなります。
人工授粉の方法
花の判別ができたら、人工授粉をします。野生のキウイは虫などの力を借りて受粉しているので、必ずしなければいけないわけではないのですが、大きい実をつけるため、実を多くつけるためには人工授粉が不可欠です。
まずは、受粉に使用する雄花を選びます。開ききっていない状態の雄花を選び、受粉に必要な量を摘み取り、雌花の「柱頭」の部分に花粉をつけます。
これで終わりです。人工授粉自体はこのように簡単に、短時間で行なうことができます。注意すべき点は、受粉を行なう時期です。雄花が咲いてから3日以上が過ぎてしまうと花粉がなくなってしまい、受粉させることができなくなってしまいます。ですから花が咲きそうになったら毎日観察を続け、受粉時期を逃さないように心がけてください。
雨の日に行なっても意味が無いので、晴れの日に行ないましょう。
まとめ
人口受粉は、キウイのいろんな種を混ぜて行なうことができます。
おいしいキウイはどんな配合がいいのかなどを研究してみるのも面白いかも知れませんね。
最近は、受粉用の花粉が売っているようですので、時期を逃した方、雌株しかない方などは使ってみるといいかもしれません。
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