「山形」、「果物」と検索をすると、必ずといって良いほど「さくらんぼ」が上位に見つかります。

収穫量を見ても日本国内ではダントツ1位で、その割合は約80%と、「さくらんぼは、山形が実権を握っている」といえるほどです。

では、なぜこんなにもさくらんぼが山形でたくさん収穫されているのでしょう。

調べてみます。

さくらんぼの伝来

さくらんぼ 山形 育成

明治元年(1868年)、ドイツから日本に初めて伝わったそうです。

その後、アメリカから25品種のさくらんぼの苗木を輸入し、さくらんぼを広めようと日本全国に配ったそうです。

その中には、「ナポレオン」や「高砂(タカサゴ)」といった品種も入っていたということです。

ですが、北海道と東北地方以外では、上手に育成させることができなかったと記録にありました。

山形に定着したきっかけ

明治18(1885)年、全国に配布されたさくらんぼを山形県では、「県の産業」にしようと考え、県が中心となって県内24軒の農家にさくらんぼの苗木の栽培を委託したということです。

山形でさくらんぼが盛んになったわけ

県を挙げての取り組みもさることながら、山形という土地の気候風土がさくらんぼの育成には適していたといえそうです。

山形は内陸に向かって、日本海側に面した平地、山地、盆地、山脈と並んでいます。

そのために、地域によって気候風土が違うというのです。

さらに、さくらんぼは、「霜害」、「梅雨」、「台風」に弱いそうですが、この3つを上手に避けることができたのは、「地域ごとに気候風土が違うことがさくらんぼには適したから」といえそうです。

そして、さくらんぼ農家を始めとするさくらんぼの育成に関わった全ての人達の惜しみない努力があったのも大きな要因の1つだそうです。

・自然災害

①霜害:県全体に被害は出るものの、地域ごとの気候風土の違いから被害は最小限に抑えられた

②梅雨:さくらんぼの育成が盛んな盆地では、県内で最も雨が少ない地域

③台風:盆地特有の気候風土のお陰で、県内のほかで吹く様な強風は吹かない

・・・など

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・さくらんぼの性質と盆地の気候風土

①夏は猛暑:夏の暑さがさくらんぼの芽吹きから実りに大いに役立つ

②冬は雪が多い:さくらんぼの木は冬眠することで実りが盛んになる

・・・など

・育成に関わった人達の努力

①新しい品種の開発研究

②育成に必要な技術の開発

③気候(天気)をよむ力を養う

・・・など

まとめ

山形には数多くの山があり、その山に囲まれた盆地があります。

その盆地があったからこそ、また、ほかにはないさくらんぼの育成に適した気候が整っていたことが、今の「山形県はさくらんぼ王国」になった様です。

また、さくらんぼの育成に関わった人達の惜しみない努力も忘れてはいけません。

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