生のメロンを食べると、舌や喉がイガイガする経験がある人も少なくないのではないでしょうか。
このイガイガの原因、実はメロンに含まれる酵素なのです。
では、この酵素、どのような働きがあるのでしょうか。
メロンにはタンパク質分解酵素が含まれている
一言で酵素と言っても、数多くの酵素が存在します。
この中で、メロンに含まれている酵素は、ククミシンというタンパク質分解酵素なのです。
この酵素は、その名の通りタンパク質を分解するのですが、タンパク質はペプチドの集合体のため、このペプチドのつながりを断ち切る役目があるそうです。
このため、生のメロンを使ってゼラチンのゼリーを作ろうとしても固まらないのです。
なぜならゼラチンはタンパク質が多く含まれているからだそうです。
酵素の働きを抑えるには?
では、メロンに含まれるタンパク質分解酵素の働きを抑えるためにはどうしたら良いのでしょうか。
加熱をすることでこの酵素の働きを抑えることが出来るそうです。
50度~60度ほどに加熱すれば酵素の働きが抑えられ、ゼラチンでメロンゼリーを作ることが出来ます。
また、加熱する時間ですが一度温度に達すれば良い様で、長い時間煮込む必要も無いそうです。
ククシミンは体に悪い酵素なの?
メロンを食べることでククシミンを摂取することが出来るのであれば消化吸収を助ける期待も持てます。
この他にも、抗血栓作用や高血圧の症状が緩和するのではと言うことも言われています。
メロンを食べるとイガイガするのがいやだからと言って、ククシミンを摂取しないのは少しもったいないような気もしますね。
まとめ
メロンを食べるとき、イガイガしている原因は酵素だったのですね。
これらの働きを抑えるためには50度~60度で加熱する必要があるそうです。
加熱すると風味が落ちてしまうため、生で食べたい人は、メロンの皮に近い部分に酵素が多く含まれているそうなので、皮を厚めに残して、中心に近い部分だけ食べる。
皮に近い部分は加熱してジャム等にするのも良いかも知れません。
全く摂取しないのではなく、少しずつでも摂取したほうが体には良いのかもしれません。
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