さくらんぼにはたくさんの品種がありますが、その色合いは熟していく間に変化し、どれ1つとっても同じものはありません。
また、同じ品種でも全く同じ色合いというわけにはいかない様です。
これから、さくらんぼの色の変化について、調べてみます。
さくらんぼの色の変化は収穫の目安になる
農家では、さくらんぼの実の大きさ(育ち具合)も収穫の目安にしている様ですが、実の色の変化も注意深く観察しているそうです。
実の色の変化は、気温差が大きいほど分かりやすいということです。
さくらんぼの色付き良くする
さくらんぼの色付きを良くするために、農家ではさくらんぼが実を付ける数ヶ月前から、対策している様です。
[手作業による]
・梅雨前に、雨除けハウスでさくらんぼの木を被う
・太陽がまんべんなくあたる様に余分な葉や枝を落とす
[自然による]
・1日の最高気温と最低気温の差が大きい
※初夏でも朝露が降りるほどの低い気温と、日中の高い気温の変化(落差)が重要
両方の作業がしっかりできていれば、さくらんぼの色付く時期には、淡く白っぽい実が、少しずつ色を変えながら、鮮やかな紅色へと変化するのを見ることができる様です。
さくらんぼの「背中(表)」と「お腹(裏)」と「オヘソ」について
さくらんぼには、「背中(表)」と「お腹(裏)」と「オヘソ」があるそうです。
そして、その「背中(表)」と「お腹(裏)」は、それぞれ色の付き具合が違うということです。
①さくらんぼの「背中(表)」と「お腹(裏)」の見分け方
・さくらんぼの背中(表)
さくらんぼの背中とは、ふっくらと膨らんで箱に詰める場合は上になる方
・さくらんぼのお腹(裏)
さくらんぼのお腹とは、茎から真っ直ぐ尖った先までのびた線のある側
・さくらんぼのオヘソ
さくらんぼのオヘソとは、めしべ(花)のあった場所
②さくらんぼの「背中(表)」と「お腹(裏)」の様子
・背中は色付きが良い
・お腹は色付きが淡くなる
・オヘソは小さな穴を見つけることができる
[色の付き方]
・お腹は太陽があたらない方なので、色付きが良くなく、収穫時が来ても、淡く白っぽいまま
・背中は太陽があたる方なので、収穫時期には、ツヤがあり輝きがあり、ふっくらと美味しそう
※お腹は太陽があたらない方でも、時間と共に少しずつ色が付いてくる様ですが、それを待っていたら背中が熟しすぎてしまい、出荷できなくなる恐れが出てくるそうです。
まとめ
サクランボの淡く白っぽい実(若い実)の色が少しずつ変化して鮮やかな紅色になるには、朝と日中の気温の落差が大きいこと、そして、さくらんぼの実に、まんべんなく太陽があたることが重要でした。
そのためには、手作業による余分な「葉落とし」や「枝落とし」の作業が欠かせない様です。
そうはいっても、さくらんぼの表と裏(背中とお腹)を常にひっくり返すわけにもいかず、太陽があたらない半面(お腹側)は、ほとんど変化なしに淡く白っぽいまま収穫を迎えるそうです。
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