「いちじく」の品種数は200を超えるといわれています。ですが、国内の店頭で市販されるいちじくは、大まかに2種類です。近年、外国からたくさんの品種が導入されてはいますが、青果物として店頭に並ぶことはありません。
いちじくには、家庭菜園でしか味を楽しむことができない品種が多くあるのです。ここでは、その中でも人気の3品種をご紹介します。
【甘さに驚く「ヌアールドカロン」】
原産国がフランスのヌアールドカロン。最高糖度が30度という激甘が特徴のいちじくです。
ジャムやシロップ漬けと勘違いしてしまいそうな甘さですね。大きさは通常のいちじくの4分の1ほどの大きさで、とろけるような食感と細かなツブツブの食感が楽しめます。
苗木の価格は、通常のいちじくよりもかなり高めですが、果実が流通していないので、家庭菜園では人気の品種です。
植えつけ時期は、秋から梅雨くらいまでです。花をつける時期が早いので、秋の植えつけがおすすめのようですよ。
【見た目で人気「ゼブラスィート」】
別名は「タイガー」「手毬イチジク」とも呼ばれています。皮に青と白のストライプ模様が入る、観賞用としても人気の高い品種です。
一度見たら、その美しいストライプ模様に一目ぼれをしてしまうかもしれませんよ。
果肉はクリーム色で、ヌアールドカロンと同様、糖度が高く舌ざわりもよいのが特徴です。
秋果専用種なので、収穫時期は9月~10月頃。あざやかだったストライプ模様が、薄くなってきたら、食べごろのサインです。
日当たりのよく、水はけのよい場所であれば、よく育ちます。剪定でコンパクトに育てることができるため、ベランダなどの限られたスペースでも楽しむことができますよ。
【皮の色が変わらない「ホワイトゼノア」】
いちじくは寒さに弱いのですが、この「ホワイトゼノア」は、寒さに強い品種です。なので、北海道以外の寒冷地でも育てることが可能です。
皮が赤紫色に変わることなく、緑色のまま熟すのが特徴です。薄い皮なので、皮ごと食べることができますよ。
実の大きさはミニサイズで、コンテナ栽培にも適しています。野菜のように気軽にコンテナで楽しむ果樹を探している人には、ぴったりな品種かもしれませんね。
果肉は桃色、香りは強く、すっきりした甘さで、ケーキなどのスイーツの飾りつけにも使用されます。
【まとめ】
果樹の中では、簡単に収穫できるといわれている「いちじく」。品種が多く迷ってしまいますが、家庭菜園でしか味わえない完熟のおいしさを、ぜひ楽しみましょう。
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