中華料理などの酢豚には、パイナップルが混入している事がありますが、これには深い意味があるのです。
パイナップルを入れる事によりタンパク質である肉が柔らかくなり消化吸収を助けてくれる作用もあります。
また、アルコール摂取時にも役立つ事をご存知でしょうか?
パイナップルの酵素とその働きについて
パイナップルに含まれている酵素は、ブロメラインと言うタンパク質分解酵素であり、その中のシステインプロテアーゼに分類される酵素の一つです。
生のパイナップルを食べると舌や口中がピリピリとする感じがありますが、これは酵素であるブロメラインによるものと考えられます。
また、この酵素は肉などのタンパク質を柔らかくする作用があり、ハワイアンステーキや酢豚に添付されている訳が理解できますよね。
更に、胃腸の負担を軽減し消化吸収を高める働きをすることにも役立っています。
特に油っこい食事にはパイナップルのような酸味のある物があると食欲を増す効果もあると言えます。
その他、同じようにタンパク質分解酵素を持つキウイやイチジクなどのフルーツにも多く含まれています。
しかし、この酵素は熱に弱い為、缶詰のパイナップルには含まれない事から、生のパイナップルを肉に漬け込む方法や生のジュースを利用するような調理法がおススメできます。
タンパク質分解酵素の更なる働きについて
食事の席では、アルコールの摂取量も増えがちですが、パイナップルに含まれる酵素は、肝臓でのアセトアルデヒドの分解を促す役目をしてくれます。
パイナップルに含まれるたんぱく質分解酵素が肉の細胞を分解してくれるため、その分肝臓にかかる負担を軽減させることから、肝機能の働きを良くすることに繋がります。
また、ブロメラインには、怪我や捻挫、関節炎などの炎症の腫れや痛みを抑える働きをしたり、腸内の老廃物を分解する作用も知られており下痢や消化不良、ガス発生などの消化器系の障害にも効果を示すと言われています。
まとめ
酢豚に入っているパイナップルが苦手と思ってる人は多いですが、ただ単に味だけや見栄えだけで入れてるわけではなく、すべてが理にかなってる事なのだと言う事が言えますね。
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