梨の袋かけは、必ずしなければならないものではありません。最近では、あえて袋かけをしない無袋栽培も多くなっています。
ですが、家庭菜園などでの少量栽培では、袋かけをすることをオススメします。
なぜなら、病気被害などによって収穫量が減ることを防ぐことができるからです。かわいいサイズの梨の実を見ながら、袋かけを迷っているかたたちのために、ここでは時期や方法などをまとめてみました。
袋かけするメリット
袋かけをすることで、害虫や害鳥などの食害を防ぐことができます。梨の幼い実はカメムシなどの害虫にねらわれやすいため、注意が必要です。
また、病気被害を防ぐためにも、袋かけは有効です。梨は、品種によってかかりやすい病気があります。なので、袋かけをしてその病原菌から果実を守りましょう。その際、注意するポイントがあります。
果実が水気でぬれた状態のままで袋かけをすると、逆に病気にかかりやすくなります。果実が乾いていることを確認してから袋かけをしましょう。
ほかにも、果実の日焼けを防ぐ効果や、皮のきめが細かくなる、といったメリットもあります。
袋かけに最適な時期
花が咲き終わり、着果して摘果した後に、袋かけをしましょう。目安として、例えば「20世紀」は6月いっぱい、「幸水」は6~7月上旬、「豊水」は6~7月末におこなうのがよいでしょう。
雨続きの梅雨時期と重なりますが、合間の晴れの日に作業しましょう。
袋は、雨などの水をはじくパラフィンワックスを処理したものが適しています。
果樹別に適した袋が用意されている販売店も多いので、梨専用の袋を購入すれば安心ですね。病気被害の対策用に、防菌処理をほどこした袋もあります。育てている品種によっては
、袋のサイズも違いますので、よく確認をしてから準備しましょう。
袋かけの方法
まず、袋の口を大きく開き、梨の実にかぶせます。軸を中心にして袋の口を寄せます。
最後に、袋についている留め金を軸に巻きつければ完了です。簡単そうな作業におもえますが、実は手加減が難しく、コツが必要です。
最後の留め金で巻きつけるときに、力を入れすぎると軸が折れてしまいます。が、逆に巻きつけがゆるいと、袋が落ちてしまいます。
慣れるまでは、慎重に作業するしかありませんね。
まとめ
おいしい梨を多く収穫するためには、タイミングよく袋かけをすることが大切です。袋をかけたら、底を軽くたたくようにして、ふっくらとした形にすることもポイントです。
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