鳥取を代表する梨、二十世紀。千葉生まれの鳥取育ちです。現在、筑水や幸水と二十世紀を掛け合わせた新品種(種類)が生まれ、鳥取の新しい新名産品となっております。今回ご紹介する新品種「新甘泉(しんかんせん)」と「なつひめ」は、筑水と二十世紀と掛け合わせでできていますが、見た目も味わいも違います。
鳥取と言えば二十世紀梨。千葉県松戸市で発見
梨と言えば、二十世紀梨。そのブランド名は不動といえます。
二十世紀梨は、実は千葉県発祥。松戸市に住んでいた当時13歳の松戸覚之助が、明治21年に裏庭のゴミ捨て場に生えていた梨の木を偶然発見したのが始まりです。
その後、二十世紀は鳥取県にわたり、梨と言えば「二十世紀」と言われるまでのブランドを確立するに至りました。
鳥取県といえば二十世紀
鳥取県はかつて、梨の生産量ナンバーワンを誇っていました。主力は「二十世紀」。しかし、二十世紀は皮が薄く、育てるのに他の品種よりも高い技術が必要であるということで、生産農家が減少したことにより、生産量が少なくなり、千葉県が生産量ナンバーワンとなりました。それでも、鳥取県内の梨生産量は、二十世紀が最も高いのは今も変わりません。
現在、二十世紀に筑水や幸水をかけて品種改良をおこない新しい二十世紀が生まれました。新品種は二十世紀の風味に新しい魅力が加わって、鳥取の新しい名産品となっています。
二十世紀梨のニューフェイス。新品種をご紹介
2つの品種(種類)を紹介します。「新甘泉」と「なつひめ」です。「おさ二十世紀(二十世紀の突然変異種)」と「筑水」と組み合わせは同じですが、赤梨系と青梨系と違いがあります。もちろん、味わいも違います。
新甘泉(しんかんせん)
収穫時期:8月中旬~9月中旬
赤梨系。平成20年登録です。高い糖度を持つ「筑水」と「おさ二十世紀」を掛け合わせています。「新甘泉」は糖度約14度。芳醇な甘味が最大の特徴です。二十世紀のような歯触りのよい食感があります。鳥取だけでしか取れない品種です。
なつひめ
収穫時期:8月中旬~9月中旬
青梨系。平成19年登録です。新甘泉と同じく「筑水」と「おさ二十世紀」を掛け合わせています。上品でさわやかな風味があります。
まとめ
鳥取県は梨の名産地。「二十世紀」が多く作られています。「二十世紀」の歴史と現在の新品種をご紹介しました。
新品種は二十世紀に新しい魅力が加わり、鳥取の新しい名産品となっています。ぜひ、機会がありましたら、ご賞味ください。
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