夏になると収穫が始まる梨。梨には多くの品種がありますが、生産される梨の70%近くを幸水と豊水が占めます。幸水の収穫時期が始まると豊水の収穫時期が始まります。同じ梨ですが、品種が違えば見た目も風味も違います。幸水と豊水の違いをまとめました。

幸水ってどんな梨?

幸水(こうすい)は菊水と早生幸蔵を交配させた品種です。幸水ができた当初は品種登録がなかったため、農林認定品種として「なし農林3号」と登録されています。

幸水は、黄土色が特徴の赤梨系のグループに入りますが、少し青みがかった色をしており、赤梨系と青梨系(二十世紀のように黄緑色の梨)の中間のような外見をしています。

果肉はやわらかく、ジューシーで強い甘味がします。

幸水はすべての品種のなかでもっとも多く生産され、生産量のうち40%を幸水が占めています。梨の生産量ナンバーワンは千葉県で、その千葉県の主力品種が幸水です。

幸水の収穫時期は、ハウスものであれば7月初めころから始まり、露地物は8月上旬から始まります。千葉県や茨城県の最盛期がすぎると、内陸部の福島県や栃木県の最盛期がやってきて、9月上旬ごろまで幸水の出荷が続きます。

梨のシーズンは幸水から始まります。幸水が終わると次は豊水の出荷時期になります。

梨 幸水 豊水 違い

豊水ってどんな梨?

豊水は農林8号として命名登録されていますが、長いこと親が不明でした。現在、DNAの解析から幸水とイ-33(いしいわせと二十世紀の掛け合わせ)が掛け合って生まれたのではないかと推察されています。

幸水の収穫時期が終わりかける8月下旬ごろから豊水の収穫時期が始まります。豊水の生産量は和梨全体の27%をしめ、幸水の40%についで2番目に生産量が多い品種です。

豊水は平均の重さが400g前後と、幸水より少し大きめです。典型的な赤梨系の色、黄金色をしています。果肉は果汁が多く、糖度が非常に高のが特徴です。

生産地は幸水と同様に千葉、茨城、福島、栃木の順に生産量が多いですが、沖縄と北海道を除くすべての都府県で栽培されています。

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まとめ

幸水と豊水は生産量が多い品種です。8月から9月にかけて出回ります。品種が違うため、収穫時期、見た目、甘味の強さに違いがあります。2つの品種合わせて70%近い生産量を占めるため、梨といえばこの2品種と言えるでしょう。ぜひ食べ比べてみて違いを味わってみてください。

 

 

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