健康効果の高いいちじくは、保存がきいて食べやすいドライフルーツとしてかなり流通しています。もともと海外からきたいちじくは、ドライいちじくとして輸入品も数多く出回っていますし、国内でも販売されています。しかしこれらの中には、虫が混入されていることもあるとのこと。今回はいちじくの中に潜む虫について調べてみました。
いちじくの中に潜む虫とは?
そもそもいちじくには、イチジクコバチという虫によって受粉されて成る果実です。
イチジクコバチはいちじくでしか育つことができず、またいちじくもイチジクコバチなしでは受粉することができないため、お互い、子孫繁栄のためになくてはならない存在なのです。
イチジクコバチはいちじくの実に産卵するため、いちじくの実のお尻から中に入り込み産卵しようとしますが、実は、美味しい実になるメスの実に入り込んだイチジクコバチは雌花に邪魔され産卵できないまま死んでしまうのです。
ですから、イチジクの中に虫がいるというのは産卵できなかったイチジクコバチの成虫がそのまま実の中に残ってしまったものなのです。
ちなみに、オスの実に入ったイチジクコバチは、無事にそこで産卵することができ、子孫を残すことができるそうです。メスの実かオスの実にはいるかは、半々なのだそうです。
国産のいちじくに虫はいない?
イチジクコバチは、日本の寒い気候では生きることができないため、日本にはイチジクコバチは存在しません。
日本で栽培されているいちじくは、その木だけで実をならすことのできる単為結果性という品種ですから、国産のいちじくには虫は混入されているということはありません。
まとめ
海外から輸入されてくるドライいちじくの中には、虫が混入されていないかすべて検品済みで販売されているものもあります。注意書きをよく見て購入することをお勧めします。また、国内で販売されているいちじくでドライいちじくを作ることも比較的簡単にできますので、ぜひ、作ってみてください。
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