今回は雨の時期ぶどうがかかりやすい病気についてご紹介します。
雨
雨の時期になると、ぶどうの栽培には非常に注意が必要です。
というのも、ぶどうに害をなす病気は晩腐病、べと病、うどん粉病等沢山ありますが特に雨が多くなると晩腐病に気を付けなければならないのです。
ばんぷ病、おそぐされ病と呼ばれるこの病気は収穫期の果実が腐ってしまうことで商品価値が無くなってしまうぶどうを栽培する人、とりわけ農家さんにとっては非常に嫌な病気なのです。
晩腐病の熟果における潜伏期間はおよそ3~4日、発病するとミイラのように萎れた果皮の表面に茶色い錆のようなものが出てきます。
感染方法
この病気は結果母枝や巻きひげの組織内に潜在して越冬します。
これが雨滴によって拡散し、ぶどうに達することで感染します。
そのため、雨の多い時期に非常に感染が多くなります。
また、熟期に雨が多いと感染する実が増えてしまいます。
夏の間は果実のなかでじっと機会をうかがい、酸度の下がってくる収穫期に、一気に増殖して発病します。
病原菌が酸性条件下では増殖出来ない為、酸度の高い幼果では発病しません。
ですが幼果は非常に病原菌に感染しやすく防除がとても重要になります。
また、晩腐病の主な発病部位は果実ですが、花穂や葉に発病することもあるので注意が必要です。
病気への耐性
ぶどうには主に欧州種、欧米雑種、米国種の3種があり左から順に栽培が難しく、欧州種には果皮が堅く病気に強いという特徴があります。
病気にかかりにくい種にすると対策も楽にはなるそうです。
病気への対策
対策は薬剤と防除の二通りあり片方では不十分なので両方行った方が良いでしょう。
薬剤 休眠期防除では、デラン・パスポート・べフラン・ベンレートなどを発芽直前に散布する。
育成期間防除では、アミスター10・オーソサイド・ジマンダイセンなどを散布する。
伝染源対策としては前年の穂軸や巻きひげのせん除を徹底し、菌密度の低下をはかる。
有機栽培では早期の被袋、無機栽培では早期の笠かけにより高い防除効果が得られる。
まとめ
今回は雨の時期に気を付けなければならないぶどうの病気について調べました。
せっかく育てたぶどうが食べられなくなったら悲しいですから気を付けないとですね!
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