ぶどうには、誘引という工程があります。
ぶどう農園などを見ると、頭上には一面にぶどうが生い茂っている風景がありますよね。
しかし、ぶどうが自然にそのような形に成長していくことは考えにくいですよね。
藤棚の様な平らな形状にするには人の手が加えられているのです。
その誘引という工程について見ていきたいと思います。
ぶどうの誘引って何?
ぶどうの誘引とは、剪定をして光を当てるなどの様な目的とは少し違います。
栽培しているのが目的の場合に行われることが多いようですね。
この作業は、5月~6月上旬に行われることが多く、実をつける前だということが分かります。
この作業をすることによって、今度の作業をしやすくするだけでなく、風による被害を防いだり、風通しを良くするということもメリットとして得られるようです。
また、誘引の大きな目的はすべての芽に均等に栄養を届けるというものです。
一か所に栄養が固まってしまうと、他の実には栄養がいかないことになります。
すべて同じような大きさに成長させるために必要な作業ともいえます。
誘引はどうやるのか?
ぶどうの頭上には棚のようになっている棒が用意されています。
これらに枝を止めることで、成長していく方向を決めていくのです。
ぶどうは一年で終わってしまう植物ではありません。
そのため、最初の年にただ止めているだけでは翌年になって困ってしまうということもあるようです。
先を見通すことが必要になる作業ですね。
どうして横に成長させるのかというのは、ぶどうのみではなく、植物の原理に関係しています。
一番高いところに葉を出したものが勝者として優先的に栄養をとっていきます。
成長を競わせることを避けて、一定量の収穫を確保しようという考えもあるようです。
曲げる時には少しくらい枝がメキっとしても大丈夫のようです。
しかし、剪定後にはすぐに行わないということも覚えておきたいことです。
その理由は、剪定する時期にあります。
枝が成長しないように水分を蓄えないようにしている時期に剪定していますので、そのような時に枝を曲げれば、すぐに折れてしまいます。
剪定してから水分を吸い上げ、芽が付くまでの間に行うことが必要になります。
まとめ
芽がついてしまうと、ぶどうが上下を確認するようになるようです。
いつやるのか、タイミングがとても重要な工程であることが分かりますね。
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