桃は、芳醇で甘い香りを持ち、そのジューシーな果肉が子供から大人まで大変人気のある果物です。
桃は缶詰やお菓子、ケーキ類にも多く使われており特に季節の限定品としてのスイーツは若い世代層に受けているようです。
そこで今回は、そんな桃の花や木についてその種類をご紹介したいと思います。
桃の木の種類と品種は?
桃の木は、鑑賞用の“花桃”と果実用の桃に大きく分けられます。
観賞用は見てその美しさを楽しむものです。
観賞用の桃の木について
花桃は日本では明治以前に栽培され、木の姿、花の色、花弁の数、咲き方、開花の早晩性などについての変異が多く、品種数も非常に多くありました。
それらの中には今日なお栽培されている品種が多くあります。
<シダレモモ系(軟条桃)>
枝が下垂するもので、花色は桃・紅色、花形には八重咲き・一重咲きがあり、そのうち紅色の花をつけるサガミシダレは八重咲きの大輪で美しい花を咲かせます。
<ゲンペイモモ系(源平桃)>
樹高3mほどのもので、半八重咲き、花色は紅・白色があります。
<ジュセイトウ系(カラモモ・エドモモ・セイオウボ)>
樹高1mで枝が多く、密に花をつけます。花色は桃・紅・白色などがあり、花形も一重咲き・八重咲きがあります。
<キクモモ系(菊桃)>
小高木で、花弁は淡紅色、一花に15個内外あり、菊の花のように見えます。
<ホウキモモ系(箒桃)>
木立性で枝は細く、花は桃色と白色に咲き分け、八重咲き種もあります。
果実用の主な桃の木について
<白鳳>
代表的な桃の人気品種です。
多くの品種にわたって交配親の役割を持ちます。
果肉は白くジューシーで酸味が少なく、やわらかい口当たりが人気のひとつです。
枝変わりの品種には、「八幡白鳳」や「桃山白鳳」などがあります。
収穫の時期は7月中旬から8月中旬頃です。
<あかつき>
主要品種の中では最上位の品質があります。
白鳳と人気を2分する品種です。
白桃を交配させており250~300gほどの桃色でふっくらとした扁円形の形状が特徴です。
果肉はしっかりとした歯ごたえで、日持ちも比較的優れています。
収穫の時期は8月上旬から8月末頃です。
<黄金桃>
果皮、果肉とも黄色いのが特徴です。
従来あるかたい加工用の黄桃と比べても甘さが際立ちます。
300g前後ある実は大きめで、果肉はつややかです。
ほのかな酸味と強い甘みがコラボし、濃厚な味わいを引き出しています。
収穫時期は8月中旬から9月下旬です。
まとめ
以上、今回は桃の花や木についてその種類をご紹介させていただきました。
桃の種類は、実に多様で品種によって様々な食感や味わいがあり、観賞用としてはその美しさを堪能し見比べることができます。
それぞれの楽しみ方を見つけてみるのもよいですね。
今のあなたにおすすめの記事