さくらんぼは桜桃(おうとう)と呼ばれ正式な名称は『セイヨウミザクラ』または甘果桜桃(かんかおうとう)といいます。

バラ科サクラ属に属しており、桃や杏と並び中心に種があるストーンフルーツと呼ばれたりします。

さくらんぼは全世界で1350種類以上あると言われており、前述の甘果桜桃の他に酸果桜桃(さんかおうとう)『セイヨウスミノミザクラ』と中国桜桃(支那実桜)『シナノミザクラ』の3系統に分類できるようです。

日本で栽培されているさくらんぼは約30種類で、ほとんどが甘果桜桃と酸果桜桃で構成されています。

さくらんぼの受粉とは?

さくらんぼ 受粉 受粉

基本的にさくらんぼは同じ品種間で受粉・結実をすることが出来ません。

したがって果樹園などでは受粉用に他の品種を一緒に植え付け(受粉樹)更に人工授粉をさせることによって結実させます。

初心者がさくらんぼを栽培するにあたって「実を付けない」「花は咲くが、凄く小さい実が出て終わり」の原因のほとんどが受粉していないことが原因として挙げられます。

毛ばたきで受粉??その方法とは?

さくらんぼの受粉は自然の力で受粉させるか、人工的に受粉させるか、のどちらかになります。

自然の力は『ミツバチ』による受粉が一般的です。

ミツバチが媒介となって花粉を運ぶ自然な方法は、ミツバチ自体が存在しないと実現しません。

果樹園農家の方々の中には自然農法にこだわり、受粉用のミツバチを飼育したり、業者から借りたりすることがありますが、一般の家庭菜園のレベルの方にはハードルが高すぎます。

必然的に後者を選ぶこととなるでしょう。

では人口受粉はどのようにすればよいのでしょうか?

先ず結実させたい品種とは別の品種を予め用意することが必要です。

前述の通りさくらんぼは同一種同士で受粉は出来ないため、予め別品種を栽培するか、別品種の雄しべから花粉を採取しておく必要があります。

花粉は細かい粒子なので、うまく絡めとるために毛はたきなどの繊細な毛を用いた器具を使う事をお勧めします。

毛ばたきを使用した方法は、受粉用で用意した品種の雄しべの花粉を毛ばたきでからめとり、結実させたい品種の花に触れるという至ってシンプルな作業を繰り返していきます。

規模が大きければ大きいほど大変な作業ですが家庭菜園で尚且つ鉢植え栽培であれば苦にならない作業と言えます。

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まとめ

さくらんぼは一部品種を除いて、同一種では結実しないことが分かりました。

自然の中ではミツバチ等による受粉があり、人工的な受粉は直接花粉を付ける方法があります。

果樹園などの大規模な農園では手作業で人工授粉を行うのは大変な作業ですが、一般家庭で行う受粉はそれほど手間を必要としないので積極的に行っていきましょう。

毛ばたきでひとつづつ丁寧に人工授粉を行い収穫量を上げてみるものいいですね!

 

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