ブドウにはいろいろな色がありますね。
濃い紫色の品種や、薄い緑色の品種などです。
どれもおいしくいただけますが、いったいどういうメカニズムでこのように色が品種によって変わってしまうのか不思議に思ったことはありませんか。
また、いったいどのようにブドウの実に色がついてくるのでしょうか。
それに迫ります。
アントシアニンとは?
アントシアニンは、植物の花や実に色がつくのに大きな役割を果たしている成分だと言われています。
アントシアニンの影響で見られる自然現象として代表的なのは紅葉だそう。
紅葉は、秋になって、気温が下がってきたときに見られますね。
この気温がアントシアニンに大きな働きを見せると言われています。
また、太陽光に含まれる紫外線の影響も大きく受けるそう。
気温が下がったけど、当たる太陽光の量はそんなに減ってない。
アントシアニンはこういう時に大きく働くと言われています。
アントシアニンとブドウ
ブドウは、アントシアニンが非常に多く含まれていると言われている植物です。
特に実の部分にとても多く含まれていると言われています。
ブドウが食べ時なのは、大体秋頃ですね。
気温が程よく下がってきているけど、日照時間はそんなには下がっていない時期です。
アントシアニンがよく働くと言われている環境に置かれていますね。
なので、ブドウの実の色が変化する原因はアントシアニンにあると言ってもよさそうです。
なぜ色の違いがあるの
ブドウは、なぜ実に色がつくのかについてのメカニズムはよくわかった気がします。
しかし、ブドウには様々な色がありますね。
濃い紫色のものだったり、薄い緑色のものだったりです。
この違いは、いったいどのようにできているのでしょうか。
それについて触れてみたいと思います。
濃いブドウと薄いブドウの違い
まず、アントシアニンが働くのは、植物を日光に含まれる紫外線のストレスから避けるためだと言われています。
気温が下がると、葉緑体の働きが下がり、植物が紫外線のストレスを受けやすくなるそうですね。
なので、葉緑体の代わりにアントシアニンを合成して、植物は体を紫外線から守るそう。
別の角度から見れば、紫外線が当たる量によって、アントシアニンが働く量、つまり、ブドウの実の濃さが違ってくると言えそうです。
フランスなど、ヨーロッパの南の地方が原産のブドウは色が濃いです。
逆に、ドイツなど、北の地方が原産のブドウは色が薄いです。
まさに、紫外線を含む日光の当たる時間の影響を受けると言えそうですね。
まとめ
普段、何の疑問もなく、ブドウにはいろいろな色のものがあると認識していましたが、その理由を詳しく調べてみると、こんなにも奥が深いんですね。
よく考えてみると、赤ワインと白ワインの違いも、ブドウの原産国の日照時間に影響されていると言えそうです。
他にも、アントシアニンというものがどんな植物に影響を受けているのか調べてみたいです。
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