野菜や果物には、水に浮かぶものと沈むものがありますね。
一般的に、ジャガイモや大根など、土の中にできるものは沈み、キュウリやリンゴなど、土の外にできるものは浮かぶと言われています。
しかし、ぶどうを水の中に入れると沈んでしまいます。
ぶどうは土の外にできる果物のはずです。
なぜ沈んでしまうのでしょうか。
その理由に迫ります。
土の中と外
野菜や果物を水の中に入れて浮かぶか沈むかを調べる実験は、小学校の理科実験でやったことがある方もいるかもしれません。
この話題を見て、懐かしいと思っている方もいるでしょう。
しかし、大体の方が、この実験結果が、果物や野菜が土の中にできるか、それとも外にできるかの違いだということになったかと思います。
ですが、料理などをするようになると、例外のものがあることに気づきますね。
ぶどうがまさにそうです。
比重が水より軽いか重いか
野菜や果物が水に浮かぶか沈むかを決める前提条件となりそうなのが、その比重です。
比重は、同じ体積での重さの違いのことだと言われています。
同じ大きさに切った別々の果物を天秤にかけてみると、どちらかに傾くと思います。
この場合、傾いた方の果物の方が比重が重いと言えそうです。
同じように、その果物と同じ体積の分の水を天秤にかけてみて、果物の方に傾けば、その果物は水に沈むと思います。
野菜や果物が水に沈むか浮かぶかは、その比重に関わってきそうです。
なぜぶどうは水より比重が重いか
ここまで調べてみると、その野菜や果物が土の中にあるか外にあるかで、水に沈むか浮かぶかが決まるということは理解できそうです。
しかし、現実、ぶどうは水に沈んでしまいました。
他にも例外はあるそうで、例えば、普通のトマトは水に浮かびますが、熟したトマトやミニトマトは水に沈むそうです。
これはなぜなのでしょうか。
糖度の違い
一つ考えられるのは、その野菜や果物の糖度の違いです。
糖度は、その野菜や果物の同じ体積に含まれる糖分の量のことです。
つまり、糖度が高いほど水に対する比重が高くなって、水に沈むようになるという仮説が立てられます。
ぶどうはご存知の通りとても甘いですね。
中には、糖度が20を超える品種もあるそうです。
これは相当糖度が高いです。
この高い糖度が、水に浮かぶか沈むかを決めていると言えそうです。
また、普通のトマトよりも、熟したトマトやミニトマトの方が味が濃いですね。
これも糖度の違いと言えそうです。
まとめ
その野菜や果物が水に浮かぶか沈むかが、土の中にあるか外にあるかは、以前から知っていた方が多そうですが、糖分の多さが水に浮かぶか沈むかに関わってくることは意外でしたね。
ぶどうは、土の外にあるのに水に沈んでしまうほど甘い果物だそうなので、味わって食べたいですね。
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