いちじくは、もっともおいしく食べられる旬が短い果物です。なので、なかなか食卓に上らず、食べたことがない人も珍しくありません。いちじくは生で食べるのが一番おいしいといわれています。前もって旬を知っておけば、逃すことなく味わうことができますね。
いちじくの収穫は年2回
イスラエルのジェリコは世界最古の都市です。このジェリコの遺跡から、古代の人たちがいちじくを栽培していた跡がみつかったそうです。いちじくは世界最古のフルーツなのです。
また、旧約聖書の創世記に書かれている知恵の樹と、アダムとイヴが食べた禁断の果実は、いちじくの樹と実であるといわれています。
善悪の知識を得たアダムとイヴは、お互いの体の違いを恥ずかしいと思うようになり、いちじくの葉っぱで体の一部を隠したと書かれています。
このように、とても歴史のあるいちじくですが、日本で栽培されはじめたのは江戸時代です。
当時は薬用でしたが、明治から大正時代にかけて多くの品種が栽培されるようになり、食用として親しまれるようになりました。
いちじくの収穫の時期は一年に2回あります。理由は、二季成り性の品種があるためです。
夏収穫が6~7月・秋収穫が8~10月です。前の年から伸びている枝になる実を夏に収穫し、今年新たに伸びた枝からは秋に収穫します。
もっともおいしい旬は秋のいちじく
いちじくのもっともおいしい旬は8月中旬から10月にかけてです。この時期の完熟したいちじくの味は格別です。
いちじくの選び方のポイントは、香りやツヤがよく、左右対称でふっくらとしていること、全体がしまっていて、ずっしりとした重さがあること、皮全体が濃い赤紫色で、お尻の部分が少し割れていることです。
いちじくはとても傷みやすい果物です。購入後は袋に入れて冷蔵庫で保存しましょう。1~3時間冷やしてから食べるのがおススメです。
まとめ
旬の時期には新鮮ないちじくをたくさん食べたいですね。秋は、いちじく!と覚えておきましょう。
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