花芽分化という言葉は「聞いたことがあるけれど詳しくはよく知らない」あるいは「全く聞いたことが無い」という方もおられるかもしれません。

ここでは花芽分化とは何かという部分からその必要性という部分まで焦点を当ててお話ししていきます。

花芽分化について

イチゴ 花芽分化 時期

まず花芽分化というのは、簡潔にお話ししますと「今まで主に葉のために成長していたイチゴの苗が、葉ではなく花をつくり子孫を残すために成長するようになる」という転換点を意味すると言われています。

つまり、花を咲かせて実をつくるための準備に入る転機のことを『花芽分化』と呼ぶのだそうです。

そして、花芽分化が始まる時期というのは、おおよそ9月の中旬頃と言われています。

イチゴとは秋の花芽分化、そして冬の休眠を経て、春になると開花、そして5月頃に収穫期を迎えるといった過程をたどると言われています。

花芽分化を確認する必要性

上記が花芽分化のおおよその意味ですが、次にこの花芽分化は一体何のために考慮すべきなのかという必要性についてお話ししていきます。

花芽分化というのはイチゴの苗を定植する時期を決めるための重要な要素と言われています。

苗の定植の時期というのもちょうど9月から10月頃と言われていますが、花芽分化が確認される前に植えてしまうと葉ばかりが成長してしまい、後々になって収穫期が遅くなってしまうということが起こり得ると言われ、収穫期が遅くなってしまうと、収穫量にも影響が出てしまうとも言われています。

そのため、花芽分化をしっかりと確認して、定植のタイミングをしっかりと把握しておく必要性があると言われています。

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花芽分化の確認方法と定植に最適なステージ

花芽分化は、顕微鏡を使用した『花芽検鏡』という作業を行うことで確認することができると言われています。

花芽は株元にあると言われ、株元は『クラウン』と呼ばれているそうです。

具体的な確認方法としては、まず苗からクラウンを切り離し、細い針を使用して葉を一枚ずつ剥ぎ取っていき残ったものを顕微鏡で確認するというのが一般的な方法であると言われています。

そして確認するポイントとしては、花芽の生長点をしっかり確認することであると言われ、生長点の形は花芽分化が進むことで変わってくると言われています。

この生長点の形成のステージ(=進み具合)によって、定植に適しているのかそれともまだ早いのかを見極めると言われています。

そして具体的には、まだ花芽が分化していない未分化期、分化初期、分化期、そして花器形成期というステージに分けられると言われています。

また、定植のタイミングとしては、花芽がある程度形成される分化期から花器分化期くらいがちょうど良いと言われています。

まとめ

上記のような花芽分化を確認するには顕微鏡の使用など、専門的な技術が求められると言われています。

そのため「個人で確認することは少し大変かも」と思われる方もおられるかもしれません。

そんなときには最寄りの農協などにお願いし、確認をしてもらうという手段もあると言われています。

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