シャキシャキした食感とジューシーさが人気の梨。いろんな品種もあり、本当においしいですよね。
ですが、いざ食べようとしてカットしたら「あれ?芯のまわりが黒い・・・」「部分的に透明になっているけど食べても大丈夫?」とビックリすることがあります。変色した梨は、食べられるのでしょうか?
黒く変色するおもな理由は3つ
芯のまわりが黒いならば芯腐れ症が原因の可能性があります。これは、梨の木が胴枯病菌(どうがれびょうきん)に感染しておきる症状です。外見からは判断できず、食べようとして切ったときに気づく場合がほとんどです。
同じく芯を食害するシンクイムシの被害によって、芯のまわりが黒く変色することもあります。
シンクイムシは虫なので、外から侵入して食害します。ですが、侵入する穴はとても小さく、外見だけでは判断しにくいようです。
ほかには、長期保存による傷みが原因で、全体的になんとなく黒ずんだような印象になることがあります。梨は傷みやすく、冷蔵庫で保存しても劣化をくいとめることは難しいフルーツです。
病気が原因の黒く変色した梨は食べない
黒く変色する理由がわかりましたが、これらの梨は、食べても大丈夫なのでしょうか。
まず、芯腐れ症の梨は、食べないほうがよいでしょう。黒い部分をとりのぞけば食べられるような気分になりますが、病気に感染している木からできた果実です、食べないほうが賢明ですね。
梨農家さんも、芯腐れ症の梨は返品されることを希望しています。可能ならば、購入店で返品や交換をしてもらいましょう。
シンクイムシに食害された梨は、黒い部分をとりのぞけば食べることは可能です。ですが気分的には生で食べたくないかもしれませんね。ジャムに利用するなど、加熱した方法で食べてみてはいかがでしょうか。
傷みによって黒ずんだ梨は、ほかに腐ったような臭いなどの症状がなければ、食べられないわけではありません。ですが、やはり新鮮な梨に比べると味や食感が劣ります。購入後はできるだけ早く食べるようにしましょう。
透明な部分のある梨は加熱がオススメ
黒いところはなくても、一部分が透明のような変色をすることもあります。
これは蜜症といって、豊水という品種に多くみられます。「蜜」なので、食べるととても甘いのですが、シャキシャキした食感ではないため、人によってはおいしさを感じないかもしれません。
そこで、レモン果汁を多めに使ったコンポートにしてみてはいかがでしょうか。作り方は簡単です。
梨を1個(小さめなら2個)、きれいに皮をむいて8等分に切ります。
お鍋に梨を入れてヒタヒタになるくらいの水を入れます。
そこにレモン果汁を約50ccと、砂糖を大さじ2、入れます。
火にかけ、落し蓋をして焦がさないように注意しながら煮ます。
煮汁が半分よりすくなくなってきたら、火を止めてできあがりです。
レモン果汁がさっぱりとした味にしてくれますよ。レモン果汁と砂糖の量は、お好みで加減してくださいね。
まとめ
梨の変色の理由がいろいろとあることがわかりました。病虫害による変色は仕方ありませんが、長期保存で変色させることがないよう、新鮮なうちに食べることを心がけたいですね。
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