さくらんぼは正式には桜桃(おうとう)と呼ばれ、生産過程ではほぼこの名称で統一されています。

店頭に並ぶ頃には『さくらんぼ』と呼ばれ語源は、桜の実という意味の『桜の坊』(さくらのぼう)が変化して「さくらんぼ」となったようです。

食用としては有史以前から食べられていたようで、桜桃の一種である甘果桜桃(かんかおうとう)セイヨウミザクラがイラン北部からヨーロッパ西部にかけて野生しており、酸果桜桃(さんかおうとう)スミミザクラと並んで古代から食べられていたと言われています。

栽培の歴史も紀元前からヨーロッパで栽培されていたという記録もあり、古代から人類に親しまれた果実であることは間違いないようですね。

日本で栽培されるようになったのは江戸時代からと言われいますが、気候に合わず普及しなかったようです。

本格的に栽培されるようになったのが1872年頃の明治初期で、いまの『さくらんぼ』の原型となる甘果桜桃がアメリカやフランスから導入されました。

北海道や東北地方が気候的に向いていると言われ苗が配布されたようです。

その後品種改良が進み日本独自の進化を遂げる事となります。

さくらんぼの栽培

さくらんぼ 栽培 土

さくらんぼは日当たりの良い場所を好みますので第1条件としては日光が一番入る場所を選定することが基本です。

苗の植え付けは地域によりますが温暖地で12月~3月、寒冷地で3月下旬~5月で、収穫は5月~7月頃となります。

このほかに施肥・剪定といった作業がありますが、剪定に関しては『冬の剪定』『夏の剪定』と生育や果実の実りに影響がある作業と『人工授粉』という収穫を上げるための作業があります。

さくらんぼ栽培に向いている土・ph値は?

さくらんぼは水はけのよい、やや乾燥した土を好みます。ホームセンターなどで市販されている土だと赤玉土小粒7~8、腐葉土3~2の配合土が望ましいです。

湿気や湿度過多を嫌うのでプランター栽培では水のやりすぎに注意しましょう。

ph値は5.5~6.0の範囲が理想的です。

もし土壌酸度計等があれば計測後、適正値になるまで石灰などを用いて調整すると良いでしょう。

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まとめ

さくらんぼは育成・管理に手間の掛かる果実と言えるでしょう。

特にさくらんぼの場合は特定の品種を除いて、1本では自力で結実できないのが特徴でもあります。

手間をかけて施肥・水やり・剪定を行い、相性の良い別品種を傍らに植えるなど家庭菜園ビギナーにとってはハードルの高い果物と言えます。

しかし現在ではネットの情報や、園芸サイトなどで十分に栽培方法やテクニックを収集できるので、やる気と根気があれば誰でもできる時代になってきたと言えます。

赤く輝くさくらんぼの実を美味しく頬張るイメージを想像すると栽培したい衝動に駆られませんか?

さくらんぼは決して難しい果実ではありません!

是非ともチャレンジしてみましょう!

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