さくらんぼは、桜の木=Cherry Blossoms(チェリーブラッサム)というように桜の木の品種になる実なのですが、一般的に開花した花を楽しむソメイヨシノやヒカンザクラといった品種とは違う木です。
主にセイヨウミザクラ やスミミザクラなどの種類に属します。
セイヨウミザクラが日本に入ってきたのは明治時代初期で、ドイツ人が北海道に植樹したたものが広まり、東北などで発展したようです。
名前のサクランボは桜の実という意味の『桜の坊』(さくらのぼう)が変化して「さくらんぼ」となったようです。
桜が付ける桃という意味から「桜桃(おうとう)」とも呼ばれ、文科省の定める食品標準成分表には『おうとう』と表記されているようです。
さくらんぼの害虫
さくらんぼに付く害虫は大きく分けて幹・枝を食害するもの、葉や新芽にダメージを与えるもの、果実・種子に害を与えるものに分けられ、それぞれに厄介な害虫が存在します。
幹・枝を食害するのは『コスカシバ』『コウモリガ』などのチョウ・ガの幼虫が幹の内部に入り込み内樹皮を食害します。
葉や新芽にダメージを与えるのが『オビカレハ』『エゾシロチョウ』『マイマイガ』などのチョウ・ガの幼虫(毛虫)等が葉を食い荒らします。
果実・種子への被害を及ぼすのが『モモノヒメシンクイ』『オウトウマダラミバエ』の蛾やハエの幼虫が果実を食害します。
害虫の駆除と対策は?
発生してしまった害虫は爆発的に繁殖します。
早く対策を打たないと大事なさくらんぼに深刻なダメージを与えかねません。
大規模栽培などの果樹園では農薬を使うのが一般的ですが、家庭菜園などで栽培されている方は地道な作業になりますが手で取るのが最も確実です。
しかし、毛虫類は毛の部分に毒を持つもの(チャドクガなど)いますので手袋(軍手ではなくゴム手袋)やピンセットなどで取り除くことをお勧めします。
害虫に効く農薬は?
害虫の種類や大きさなどで多少は違ってきますが、一般的に害虫の体長が1cm未満ならスミチオン乳剤(MEP乳剤)を約1000倍~1500倍に希釈してスプレーヤー(噴霧器、無ければ霧吹きで良い)で散布します。
それ以上大きな場合はオルトラン水和剤を500倍~1000倍に希釈して噴霧しましょう。
まとめ
さくらんぼの害虫は、幹・枝・葉・果実とどの部分にも深刻なダメージを与える害虫が存在します。
そのほとんどが、ガ・チョウ・ハエなどの幼虫でイモムシのタイプと毛虫のタイプに分けられます。
手で直接取り除く場合は決して素手ではなくゴム手袋かピンセットを使用者ましょう!
大事なさくらんぼを守るため、気持ち悪いですが害虫と闘って健やかにさくらんぼを育てましょう!
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