イチゴを栽培する際に気になることの一つとして、休眠が挙げられます。
そして休眠はイチゴの品種ごとに大きく違いがあるとも言われています。
ここでは、休眠についての基礎的なことから品種ごとの休眠の違いについてお話ししていきます。
休眠とはそもそもどのような状態か
まず休眠という状態は、おおよそ温度が5℃以下になった頃に表れると言われています。
そして休眠は、イチゴが冬を乗り切るために必要な状態であると言われています。
つまり厳しい冬への適応手段であると言われています。
休眠はおおよそ10月中旬から始まり、3月中旬くらいまで続くと言われています。
休眠期間に入ると、イチゴの新葉がだんだんと小さくなって土に張り付くようになると言われています。
イチゴの株のこのような状態のことを専門用語では『ロゼット状』と表現するそうです。
またこの休眠の期間には、春に向けて糖やデンプンなどの栄養が根に蓄えられていくとも言われています。
休眠と休眠打破について
上記のような休眠に対して、休眠打破という言葉もあります。
休眠打破というのは文字通りイチゴが休眠を打破、つまり休眠から覚醒することを指す言葉だと言われています。
そしてイチゴが休眠から覚めるためには、一定期間低温状態を経験しているということが条件になっていると言われています。
ちなみに「低温」というのは具体的にはおおよそ気温が5℃以下になっている状態のことを指すと言われています。
この休眠から覚める(=休眠打破)ために必要な低温状態の時間のことは専門用語で『低温要求時間』と呼ばれるそうで、このあたりが品種によって大きく違ってくると言われています。
主な品種ごとの休眠に必要な時間
次に、上記の低温要求時間の品種ごとの違いについて具体的にお話ししていきます。
まず『章姫』や『はるのか』など、わりと暖かい地域で栽培される品種については、休眠から覚めるためにおおよそ0~50時間ほどの低温状態が要求されます。
イチゴはその地域の気候によって栽培する品種が変わってくると言われ、このような暖地型の品種は低温状態が少なくても休眠から覚醒できるという特徴があります。
一方で、一年を通してあまり気温が上がらない寒地においては『ダナー』や『アキタベリー』などの品種が望ましく、これらの品種は上記の暖地型の品種と比較すると、必要な低温状態の時間は500~1000時間ほどで、随分と大きな違いがあると言われています。
まとめ
イチゴの栽培と一口に言っても、上記のように品種ごとに違うところも多々あると言われています。
そのため、イチゴを栽培する際には、休眠のことなど品種ごとの特徴や、品種ごとの適した環境についての正しい知識を予め身につけておくことも重要であると言われています。
特に休眠に関しては、冬の長さは地域によって異なりますので、住んでいる地域の気候に合った品種のイチゴを栽培することが重要であると言われています。
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