イチゴの苗の栽培は、比較的難しくなく初心者に向いているといわれてはいますが、基本的な事をきちんと勉強してから栽培しないと、おいしい実をつける事は出来ません。
栽培する上で注意すべき事の中に、「消毒して病気にならないようにする」という事が挙げられます。
ここでは、イチゴを栽培する際にどのように消毒すればよいのかをご紹介します。
イチゴの育て方
イチゴの秋~冬に苗の植え付けを行い、春に新芽が出てその後ランナー(ほふく枝)がのびてきます。
ランナーがのび始める時期に、薬剤を使って消毒するのが一般的なようです。
初夏に入ると、親株からのびたランナーから子株が出来るので、後は同様に子株を増やしていき数センチ根がはった状態になるとランナーを切り離して栽培します。
この子苗が良い状態で育つように保つのが大事で、定期的に薬剤を使用して小苗が病気にかからないようにします。
土作りや消毒方法は?
イチゴがよく育つ為には、育てる際の土壌の状態もかなり重要になってきます。
通年同じ畑で栽培していると、そこに病原菌が定着する可能性が上がってしまうので、そうなるのを防ぐ必要があります。
■土壌消毒法
とてもポピュラーな消毒法です。
手順を1つずつ見ていきましょう。
- 栽培する土壌を潅水させ、土壌に十分な水分が含まれている状態にします。
- トラクターで土壌をならした後、米ぬかなどの有機物をしきつめ、その後大量に潅水させます。(土壌から10cm程度)
- 透明なビニールシートで水面を覆い、1ヶ月ほど放置します。
- 1ヶ月ほど経ったら、ゆっくりと荒起こしするようにします。
上記の方法では、米ぬか等の有機物を敷き詰める事により、それらをエサとする微生物の莫大な増加により、土壌の酸欠を引き起こす事によって微生物を死滅させる事が目的です。
また、潅水させる事によって酸欠を促す効果もあります。
この後、夏の間ビニールハウスを閉めきる事により、太陽の熱によって室内がおよそ70度以上にもなるそうで、そのためほとんどの病原菌を死滅させる事が可能だといわれています。
この方法は、太陽熱消毒法とよばれています。
まとめ
美味しいイチゴの実がなる為には、土壌が良い状態に保たれている事はかなり重要になってきます。
土壌の消毒は少し手がかかりますが、知識さえあればそんなに難しい事ではありませんし、元気よくイチゴを栽培させる為には外せない工程なのです。
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