イチゴの「成り疲れ」をご存じでしょうか?
名前からすると「成長するのに疲れてしまう」というようなイメージを感じますね。
この「成り疲れ」はイチゴの生育にどのような影響をもたらすのでしょうか。
その症状と原因についてご紹介いたします。
成り疲れとは?
「成り疲れ」というのは、根が老化する事により、イチゴの生育が鈍くなってしまうという症状を指すと言われています。
特に、「収穫シーズン」または「収穫シーズン後」に見受けられる事が多いとされています。
成り疲れになるのは何故?原因は?
「成り疲れ」には、「根」が大きく関係していると言われています。
また、イチゴの生育に必要な「養分」も関係していると言われています。
例えば、日照不足により必要な養分が不足した場合に、根が養分を吸収する力が弱り、イチゴ全体に養分が行き渡らなくなるといった事態があります。
こういった事を「成り疲れ」と呼ぶとされています。
「養分が行き渡っていない」という事が生育を悪くする原因ですが、「養分が行き渡らなくなる」という原因は主に「日照不足」にあるようです。
肥料などで解決できるのでしょうか?
日照不足になった場合には、根の部分までに養分がしっかりと行き届かない為、根の働き自体が低下します。
その為、根自体が養分を取り入れる力がなくなってしまう為、養分が足りていないから、肥料で補おうというのは解決策にはならないようです。
成り疲れになやすい時期
成り疲れになりやすい時期は「収穫シーズン」または「収穫シーズン後」だと言われています。
それは、「イチゴの果実を取ってしまう」という事とは関係がなく、「イチゴの生育段階」として、最終的な局面である為、根の働きが落ちる事にあるという説があります。
また、時期として冬付近は日照時間が短いというのも、この時期に成り疲れになりやすい原因ともいえるようです。
成り疲れの症状
- 古い葉が変色する(黄色系)
- 新しい葉が変色する(深緑系)
- 葉が開く(寝ている状態)
- 全体的にしんなりする
成り疲れは「養分がしっかりと行き届いていない」というのが症状として出る為、葉が変色し、全体的にしんなりと元気が無くなってしまったような見た目になるようです。
「しっかりと水を与えているのに…」といつも通りの手入れを行っている中で、このような症状が見受けられた場合には「成り疲れ」が原因としてあるかもしれません。
まとめ
イチゴの「成り疲れ」は、日照時間不足を始めとする養分の不足によって起こる症状の1つのようですね。
特に収穫シーズン頃に見受けられるのは、日照時間が短い冬ぐらいである事を考えると納得がいきます。
イチゴ農家の間でも「成り疲れ」は注意すべき症状の1つとしてあるようで、イチゴを栽培していく上では頭に入れておきたい症状だとわかりました。
「午前中の方が光の吸収率が良い」という説もあり、「成り疲れ」にならない為に、多く日光が行き届くように工夫が必要のようです。
イチゴの生育不良を防ぐ為にも注意していきたいですね。
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