イチゴの栽培も終盤、「実った」というタイミング見受けられる可能性があるのが「奇形果」です。
何故、奇形果は出来てしまうのでしょうか?
その原因と、奇形果の種類についてご紹介いたします。
何故、奇形果が実るの?
まちの駅などで「見切り品」などとして売られているイチゴの中には「変わった形」と感じるものが入っていたりします。
それらは「奇形果」の一種で、「見栄え」の観点から安く売られているという事があります。
この「奇形果」は「イチゴの生育過程」によって出来てしまうと言われています。
奇形果が実る原因
「イチゴの生育過程」の違いで「奇形果」が実りますが、その原因は様々です。
例えば、「水不足」「肥料過多」「日照不足」「低温度」など非常に多くの要因が「奇形果」を実らせると言われています。
奇形果の種類
原因が様々だとされている奇形果ですが、その原因によって「奇形果」の中でも種類分けが出来ると言われています。
種類とその原因をご紹介いたします。
- チップバーン・・・水不足や肥料過多、温度が高い事など
- 葉変異・・・肥料の効きすぎなど
- 乱形果/変形果/帯状果・・・肥料の効きすぎ、内葉数の多さなど
- 先とがり果/つの出し果・・・繊維束の発達が異常である事など
- 発酵果・・・日照不足、高温度、葉かぎのし過ぎなど
- 先青果/先白果・・・液肥の追肥のスパンが短すぎるなど
- 高温障害・・・高温すぎる、換気不足など
- 紫ガク・・・低温すぎる、成り疲れ、根傷みなど
- ふち枯れ・・・肥料過多など
細かい分類分けをすると、より多くの種類の奇形果があるようですが、よく見受けられるのはこの奇形果だと言われています。
見た目での分類
- チップバーン・・・ガクなどの部分が黒ずむなど
- 葉変異・・・実の先端が突起したり、種子部分が葉になっているなど
- 乱形果/変形果/帯状果・・・いびつな形をしているなど
- 先とがり果/つの出し果・・・実の先端が突起しているなど
- 発酵果・・・果実全体の色が薄いまたは色抜けしているなど
- 先青果/先白果・・・果実の先端が青み帯びているまたは白っぽいなど
- 高温障害・・・いびつな形となり、葉が枯れているなど
- 紫ガク・・・ガクの色が紫帯びているなど
- ふち枯れ・・・ふちが枯れているなど
同じ「奇形果」の中でも、見た目でわかるものも多くあるようです。
中には微妙な違いで、対処方法が難しい場合もありますが、他のイチゴと比べてみたり、生育過程に思い当たる節が無いかチェックしてみるのが良いでしょう。
まとめ
イチゴの奇形果の種類と原因についてご紹介いたしました。
奇形果の中では味が著しく落ちたり、やや腐ってしまったりするという症状がみられるものもあります。
出来るだけ「奇形果」が生まれないようにしたいですね。
もし、奇形果が実ってしまっても、改善の余地がある為、次に生かす事が出来ると思うので、是非参考にしてみてください。
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