私たちが普段食べている美味しいさくらんぼは「セイヨウミザクラ」といい、明治初期に北海道を訪れていたドイツ人(当時はプロイセン王国)ガルトネルによって植樹されたのが原点です。

北海道の気候がさくらんぼに向いている理由で植樹されましたが、その後東北地方まで南下し現在では山形県が最も生産量が多い地域となりました。

日本に渡ったさくらんぼは、それぞれの土地で様々な品種改良が施され独自の進化を遂げました。

ブランドである「佐藤錦」「紅秀峰」などが有名です。

日本全土のさくらんぼ年間生産量の順位は山形県が14.500tで堂々の1位(2位の北海道に10倍以上の差)、次いで北海道1.430t、3位山梨県1.190t、4位青森県605t、5位秋田県364tの順位となっています。

さくらんぼは鳥の好物

さくらんぼ 大敵 食害対策

さくらんぼの実が赤く色づく5月~6月、収穫を待ちわびているのは私たち人間だけではありません。

毛虫やイモムシなどの昆虫の他に空からやってくる鳥類の存在を忘れてはいけません。

鳥たちは利口な動物で、さくらんぼの実が赤くなり糖度が増す、一番食べごろな時期を知っています。

庭先のさくらんぼの木に我が物顔で飛来してはさくらんぼを食い荒らしていきます。

主にさくらんぼを食害するのはスズメ、ハト、カラス、ムクドリなどですが、特にムクドリなどの集団で飛来する鳥は一度ターゲットになってしまうと食べる実がなくなるまで被害に遭うこととなります。

鳥害対策は?

基本的に鳥害対策はネットを張るのが一番効果的です。

一時期コンパクトディスク(CD)や光を反射するナイロンテープを張り巡らすと効果があると言われていましたが、どうやら鳥たちは直ぐ慣れてしまい効果は期待できないようです。

防鳥網は基本的にさくらんぼの木を支柱で囲いネットを被せる方法が一般的です。

一般家庭の庭先程度の規模ならばネットの展開で十分ですが、大規模農園の場合はコストがかかり生産農家の方も頭を抱えているそうです。

しかし最近は『電子防鳥音機』なるものがあり、この危機を設置すると特殊な周波数の音(鳥がとても嫌がる)が出て、鳥類の被害を防ぐことが出来るようです。

範囲は設置場所から4ha(ヘクタール)ですから東京ドーム1個と少し位の範囲をカバーできるようです。

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まとめ

鳥も人間と同じようにさくらんぼの美味しくなるタイミングを心得ています。

本当は鳥たちにもおすそ分けしてしたいところですが、鳥たちは放っておくと全てを食べてしまいます。

防鳥ネットを設置して被害を食い止め、美味しいさくらんぼを収穫しましょう!

余ったたらバードテーブルなどを設置しておすそ分けをしてあげましょう!

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