赤くて甘い小粒なさくらんぼは、初夏の訪れを感じさせてくれる果物です。
早ければ5月初旬から市場に出回り、ご祝儀相場では300gの桐の箱詰で10万円も卸値が付くこともあります。
店頭価格にすると更に値段が上がり、だいたいさくらんぼ1粒が5gくらいなのでLサイズ300gで50粒として1粒2000円という破格の値段が付くこともあるそうです。
さくらんぼと言えばやはり有名なのが『佐藤錦』(さとうにしき)ですね。
(別名:赤いルビー)とも呼ばれ、「ナポレオン」と「黄玉」の交配種で山形県の『佐藤栄助』氏により開発され1914年に品種登録されています。
その他には『紅秀峰』(べにしゅうほう)『高砂』『ナポレオン』『南陽』『紅さやか』『月山錦』(がっさんにしき)『豊錦』(ゆたかにしき)他多数品種があります。
さくらんぼの皮
基本的にさくらんぼはブドウやリンゴと違って、一般的には皮を剥かずそのまま食べます。
さくらんぼの皮は渋みや硬さがなく剥く必要がありませんし、栄養成分は皮付近に多く存在しているので皮を剥くのはもったいないです。
それ以前にさくらんぼの皮は果肉と密着しており剥きづらく無理があります。
そのまま食べても全く風味や食感に変わりがないので気にしたこともない方も多いとお思いでしょうが、さくらんぼも他の果物と同じで農薬を使用していることが殆どです。
特にさくらんぼの場合はミバエというハエの一種がさくらんぼの果実に卵を産み付けてしまい(おおよそ10数個)孵化した幼虫が果汁を吸い、売り物にならなくなってしまいます。
そのため農薬が使用されることとなり店頭販売されているさくらんぼには、少なからず農薬が付着している可能性があります。
食べる前には十分流水で洗うことをおすすめします。
さくらんぼは消化に悪い??
さくらんぼには糖アルコールの一種である『ソルビトール』という物質が含まれています。
さくらんぼの甘さの成分であるソルビトールは砂糖に比べ75%もカロリーが低く、甘さを感じやすい性質を持っています。
『グルシトール』や『ソルビット』とも呼ばれ、ガムや合成甘味料などの原料としても使用されます。
しかしこのソルビトールは腸内で消化されにくいという性質を持つことから下剤の原料になることもあります。
よくさくらんぼ狩りで、食べ放題だからと言って食べ過ぎた後に腹痛や下痢に見舞われる方がいますが原因は『ソルビトール』のようですね。
まとめ
さくらんぼは皮を剥かずそのまま食べる果物ですが、残留農薬を考慮し十分に流水で洗ってから食べることをお勧めします。
またさくらんぼに含まれているソルビトールは低カロリーで難消化性のためダイエット効果が期待できます!
だからと言って食べ過ぎると腹痛や下痢の素になりますので適量を食べることをお勧めします!
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