今回はぶどうの花穂(かすい)についてご紹介します。
花穂は花が咲いて実になったら“房”になります。
副穂とは?
ぶどうの軸から一番上の粒がいくつかまとまって付いている部分(支梗)のことを副穂といい、通常副穂は整形の際に切りますが、主穂の形が悪いときに副穂を利用する場合もあるそうです。
摘穂(てきすい)とは?
1つの枝に2~3つの花穂が付きますが、全部実にしようと思うと粒が小さくなり美味しくありません。
摘穂は、花穂を1~2つに絞る作業です。
この手入れが甘みの強いぶどうを作るのですね。
花穂の整形とは?
花が咲く前に、ぶどうの形や大きさをある程度決めてハサミで落とす作業です。
ぶどうになる粒を落とすのは勿体無いと感じますが、ここでしっかりと選んでおかないと粒が小さく美味しくないぶどうになります。
大事な作業ということですね。
完璧な“房”が出来るまでには段階があった?
今までご紹介してきた工程以外に摘心やジベレリン処理・摘粒・摘房などがあります。
摘心は一度新梢の枝先を摘んで枝の成長を一旦停止させます。
これは栄養分をぶどうの房にいくようにする効果があります。
ジベレリン処理は種無しぶどうを作るときに行う処理です。
ジベレリンは植物が持っているホルモンの名前で、成長促進作用があります。
そうして美味しいぶどうにするために様々な処理をしてから摘粒といって100粒以上の実を40粒程度になるように減らします。
最後に摘房といって房を整える作業をし、袋かけをして収穫を迎えます。
まとめ
ぶどうの各部位の名称は知らなかったですが、何度も繰り返し作業をすることによって美味しいぶどうが出来ることを知りました。
私たちが食べているぶどうの粒は選ばれ者ということですね。
これからも美味しく頂きたいと思います。
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