優しい甘みとみずみずしくジューシーな食感で魅力満載の桃は、わたしたちにとっては旬の時期がはっきりとしていることもありちょっとだけ特別感のある果物ですよね。
桃は植物学的にはバラ科モモ属に分類されており、女の子のひな祭りの飾りなどでも愛らしい花をつけて華やかなイメージをかたどる一面を持ち合わせています。
桃の品種は約100種類あると言われ世界中で栽培されていますが、国産桃のジューシーな食感は世界一と言われています。
そんな世界一の桃ですが、出来上がりからわたしたちを楽しませてくれるまでにどんな苦労や手間がかかるのでしょうか?
そこで、今回は、桃の栽培にとってなくてはならない肥料にスポットを当ててある果樹農園の栽培実例を挙げ、肥料の種類と施肥方法をご紹介したいと思います。
ある果樹農園の桃の施肥実例
・施肥時期と肥料の種類
9月・・・礼肥
米ぬかと即効性肥料を混ぜ合わせて施し、翌年実をつける枝や花芽の充実を促進する。
10月・・・元肥
完熟堆肥と米ぬか、良質動物性有機配合肥料を施す。
根が健全に育ちます。
貝化石粉末を施しミネラル分を補給します。
2月・・・芽だし肥
即効系肥料を使用する。
春の芽吹きを促進します。
5月・・・春肥(追肥)
加里、苦土肥料を使用する。
ミネラル分を補給します。
(参考)
天候に合わせて施しますが、基本的に有機質肥料は年間肥料全体の8割程度を施用します。
芽吹きや果実肥大の時期、収穫直後などは、追肥として即効性肥料を天候や木の状態を見ながら少し施します。
有機質の肥料とミネラル分を十分に補給することで、病気に強くなり日持ちと共に味に貢献が出来ます。
まとめ
以上、今回は桃の栽培にとってなくてはならない肥料にスポットを当ててある果樹農園の栽培実例を挙げ、肥料の種類と施肥方法をご紹介させていただきました。
最後に注意する点としては、桃などの落葉果樹は、肥料の過不足を判断するのが大変困難です。
一度欠病症や過剰性が発生してしまうとその改善には多くの時間を要します。
基本的に落葉果樹の施肥で必要なことは、「施用のタイミング」「施用量」「肥料のバランス」であると言われています。
健康が重要であることはひとも樹木も同様ですね。
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