さくらんぼは主成分のブドウ糖などの糖質がメインで、その他の栄養価は平均して含まれています。
カリウム、鉄、リンなどのミネラル成分や、、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンC、カロテンなども含まれていますが少量なので健康効果を期待するにはすこし小さい数値がでています。
しかし、さくらんぼの酸味である酸は、リンゴ酸、クエン酸、コハク酸、酒石酸等の有機酸で健康効果は期待できます。
さくらんぼの果実にはカリウムが多く含まれており100gあたり63mgとブドウと並んで比較的多い部類に属します。
カリウムは体内のナトリウムを体外に排出する働きがあると言われており、高血圧の予防に効果が期待できます。
また利尿作用もあると言われ、むくみ予防も期待できます。
さくらんぼの軸を煎じた煮汁を飲むと更に効果が増すという見解もあり健康に気遣う現代人としては是非とも取り入れたい果物ですね。
さくらんぼの消毒
さくらんぼは植物である以上、病害虫のリスクに晒されることとなります。
特に注意したいのが果実に感染する『灰星病』、根に感染する『根頭癌腫病』、葉に感染する『せん孔細菌病』など感染すると深刻なダメージを負うこととなります。
また害虫ではハダ二類や、幹に入り込み木質部を食害するスカシバなどの被害が多数報告されており注意が必要です。
害虫対策なら有機栽培でも使用が認可されている、微生物系農薬の『デルフィン顆粒水和剤』をお勧めします、また毛虫などに効果が高いと言われる『フェニックス顆粒水溶剤』もお勧めです。
灰星病などの細菌性の病気には、先ず感染してしまった木を隔離し感染源の枝を取り除き、焼却するのがベストです。
その後ビニールシートなどで覆い薬剤を散布しましょう。
使用する農薬は有機栽培での使用が認められている『インプレッション水和剤』がお勧めです。
さくらんぼの消毒時期は?
病害虫によって時期は異なりますが、一般的には開花前の5月から5月下旬と収穫期の6月~6月下旬に農薬の散布を行います。
さくらんぼにとって開花前と収穫期はとても大事な時期なので、その後の収量や果実の品質に大きな影響を及ぼします。
大規模栽培には専用の大型噴霧器などを用い農薬などを散布しましが、一般家庭の庭先程度なら普通の霧吹きなどでも構いません。
露地栽培などで高所からの散布を試みる場合は、自己の安全対策と、近隣への環境配慮し十分気を付けて臨みましょう!
まとめ
さくらんぼは様々な病害虫リスクがあり、栽培期間中はこまめな観察と手入れを繰り返し、収穫まで気を抜かず粘り強く取り組む必要があります。
仮に収穫時まで上手に育てても最後に虫が付いてしまっては折角の苦労が水の泡です。
甘くて美味しいさくらんぼを最後まで育てて初夏の恵みを手に入れましょう!
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