バナナは世界中で生産、消費がされている果物です。
日本においては国内生産のバナナはほとんど見かけず、フィリピン産のバナナがほとんどですよね。
やはり、バナナの国内における生産は厳しく、亜熱帯の気候に近い沖縄などでしか生産が難しいそうです。
今回は日本におけるバナナの生産・消費量についてご紹介します!
日本のバナナ生産量
バナナが日本に移入された当時は台湾を植民地としており、日本の領土だと考えられていました。
植民地である台湾で1937年に生産されていたバナナの量は22万トンで、これが当時のピークでした。
太平洋戦争に負けた後、台湾は日本の植民地でなくなったため、その後は国内生産を行うようにもなります。
しかし、国産のバナナは今でも殆どと言ってもいいほど作られておらず、2013年の統計では126トンとされています。
126トンも生産しているとなれば当時の5倍!それだけ増えれば十分でしょ?と思うかもしれませんが、バナナの国内生産率トップのインドでは、なんと2757万5000トンが生産されています!
日本の生産率なんて足元にも及びませんよね。
しかし、日本ではフィリピン産のバナナが多く輸入されていますが、なぜインド産のバナナが入ってこないのかという話になりますよね。
これは、1位のインドや2位の中国では自国でバナナを消費するために国内生産しており、輸出はほとんどおこなっていないからなのです。
日本のバナナ消費量
1937年当時の生産量22万トンは、ほとんどが日本国内で消費されていました。
戦後は再び台湾とバナナの輸入協定を結んだものの、1960年まで2~4万トンにまで減少します。
それまでは身近であったバナナが超高価な食べ物になってしまったのです。
1962年にバナナの輸入自由化が行われたことにより、価格も安定するに至り、国内消費量は1972年がピークの106万トンにまで急上昇します。
この頃は台湾からの輸入よりもエクアドル産のバナナが猛威を奮っていた頃です。
2009年頃に消費量が一度120万トンを超えましたが、現在に至るまでには100万トン辺りを上下しながら現在まで至ります。
日本ではほぼ国内生産をしていないため、バナナ消費量=輸入量になってしまっていることがいえます。
しかし、2016年に岡山で日本独自の「凍結解凍覚醒法」という手法でのバナナの生産に成功しました。
今後の国内生産率増加とバナナの輸出に期待が持てるかもしれませんね!
まとめ
今回はバナナの国内消費・生産量について調べてみました。
現在は輸入に頼る一方のバナナですが、国内生産も徐々に増えていっています。
糖度も普通のものより格段に高く、病気にも強い!凍結解凍覚醒法でのバナナ生産が一般化されれば、日本の目玉果物として輸出が増えることも夢でないかもしれませんね!
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