りんごとバナナは、エチレンを発すると言いますがそのエチレンとは何か?
リンゴの品種によって違いはあるのか?
その理由を調べました。
エチレン
エチレンとは、りんごやバナナなどの果物が発するエチレンガスの事を言い、エチレンガスは気体です。
果物に含まれている酵素の働きが、成熟ホルモンと呼ばれるエチレンガスによって促され果物の多くは熟します。
でんぷんが酵素の活性化により分解され、糖が作られるので甘味が増します。
エチレンガスによって果物の中にある酸は分解されるので、早熟期の酸っぱさは減少します。
果物の中にある不溶性食物繊維ペクチンが水溶性に変化し、果肉は柔らかくなると言われています。
もし果物を追熟を促せたいならば、エチレンガスを多く発する果物、りんごなどの近くに置けば、早く食べ頃になると言われています。
エチレンを発する理由
エチレンは成熟ホルモンなので、果物を熟させるため果物が自ら作るのです。
例えを出すと、渋柿は、青いうちはタンニンが水溶性で渋く、成熟ホルモンであるエチレンを発して熟すると、タンニンが不溶性となり甘味が多くなり美味しくなります。
エチレンによって果物が熟されるようになり、動物が食べることによって種子を色々な場所に運んでもらえます。
そのことによって、種子植物が繁殖するのです。
種子食物の繁殖のためにも果物が自らエチレンを発し果物を熟させるのです。
追熟とは
収穫期まで待つと果実が落ちて減るので、早めに収穫してそのあとに熟させること言います。
品種
リンゴの品種によってエチレンの作られる量が違います。
リンゴの品種でシナノゴールドとふじはエチレンの生成量は少ないです。
りんごの品種のジョナゴールドや王林は、エチレンの生成量はふじに比べて多めです。
りんごの品種の黄王とつがるは、エチレンの生成量は多いです。
温度
完熟するには、室内温度が高すぎても低すぎてもいけません。
基本的には、温度が15℃から20℃ぐらいで、直射日光があたらない風通しが良い所がいいと言われています。
りんごが発するエチレンも温度によって放出量が異なります。
温度が低い所に置くと、エチレンの放出量も低くなるので、長く保存したいときは冷蔵庫に置くといいでしょう。
また、りんごを温度が高い所に置くとエチレンの放出量も高くなるので、早く食べたいときは暖かい所に置くといいでしょう。
これからもわかるようにりんごを美味しく食べるには、りんごの品種、りんごを置く場所を考慮したほうがいいですね。
まとめ
甘くておいしいりんごは、エチレンを発する果物としてよく知られていますね。
りんごの品種や置く場所の温度によってもエチレンの放出量が違うことがわかりました。
そういった特徴を生かして、さらにおいしくりんごを食べたいものですね。
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