バナナの皮を踏むと滑る、ということは、誰もが知っているとても有名な事象です。
ではなぜバナナの皮は他の果物の皮に比べて滑りやすいのでしょうか。
その原因を突き止めた研究結果が日本人の手にって発表されました。
また、その発表内容はイグノーベル賞を受賞しています。
イグ・ノーベル賞とは?
イグ・ノーベル賞とはご存知の方もいらっしゃると思いますが、簡単に言うとノーベル賞のパロディー賞のひとつです。
世の中、様々な研究が行われていますが、その中であまり役に立たないような事をまじめに研究している人たちもいます。
そうした研究成果に日の目を当てよう、というような目的で1991年に「人々を笑わせて、そして考えさせてくれるような研究」に対して与えられる、ノーベル賞のパロディー賞です。
サイエンスのユーモア雑誌を発刊するにあたり、創設された賞と言われており、面白いが埋もれてしまっている研究や、その豊かな想像力、着目点などを評価し、9~10月ごろに発表されているようです。
日本とイギリスは、このイグノーベル賞を繰り返し受賞しており、かつ誇りに思う風潮があるようです。
バナナの皮が滑る原因はゲル状物質!?
さて、そんなイグ・ノーベル賞を受賞した研究結果ですが、日本の研究者の方が、バナナの皮の裏側に、とても小さなゲル状物質を含んだカプセル状の組織が存在し、その極小組織を、靴で踏んだりして圧力によって壊されてしまったとき、組織の中のゲル状物質が流出、そのゲル状物質が潤滑効果を高めてることを追求したようです。
このゲル状物質を含む、極小組織はバナナの皮の内側にしか存在していないようで、バナナの皮の内側が床に面していないと、潤滑効果は少ないようです。
この日本人研究者の方は、医療工学の専門で、骨の軟骨部分の研究からバナナの摩擦軽減の仕組みに着目したとコメントしているようです。
まとめ
今、道端にバナナの皮が落ちていることは殆ど無いとは思いますが、もし見かけたら内側を下にしているバナナの皮は滑りやすいので踏まないようにするのが無難でしょう。
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