スイカの炭疽病という病気をご存知でしょうか?
炭疽病はあらゆる作物に見られる病気で、かかる部位も様々です。
「炭疽病」と聞いて思い浮かぶのは、2001年のアメリカ同時多発テロ事件後に起こった「アメリカ炭疽菌事件」という方も多いのではないでしょうか。
人が感染する炭疽病は致命傷になる確率も高いため、炭疽菌には触れない、感染したと思われるものを食べないということが基本になるのです。
では、炭疽病になってしまったスイカは、人が食べられるのでしょうか?
今回は炭疽病になったスイカは食べられるか、炭疽病に使用する農薬についてご紹介します。
炭疽病にかかったスイカは食べられる?
炭疽病は葉、つる、果実の全てに出る可能性があり、密集していて風通しが悪い状態や水はけの悪い土壌などで多発するとされており、梅雨時期には病気が広がることも多いそうなのです。
スイカの感染する炭疽病はカビ菌なのですが、人が感染する人獣共通の炭疽病は細菌なので違うものとされており、炭疽病に感染したスイカを食べたとしても炭疽病に感染したということは今まで起こっていないそうです。
ですので、収穫間際に炭疽病にかかってしまったという場合も、捨てなければならないわけではなく、ちゃんと食べられるそうなのですよ。
使用する農薬について
炭疽病は罹患した場所と用途によって様々な農薬を用います。
まず、炭疽病を予防するための農薬と治療する農薬の種類があります。
炭疽病を予防するための農薬は治療にはあまり効果が見られず、治療用の農薬は別ということになります。
また、葉とつる用の予防・治療薬と果実用の予防薬では異なるということがあげられます。
部位によっても使用する農薬が異なるため、覚えておきましょう。
ちなみに、果実の表面に炭疽病の症状が出てしまった場合に治療用農薬を使っても効果はないとされているため、一度出てしまうとそのままだそうですよ。
まとめ
今回は炭疽病になったスイカは食べられるか、炭疽病に使用する農薬についてまとめてみました。
炭疽病に罹患したスイカは食べることができ、農薬を使用する場合は様々な種類があるので状況に応じて利用する必要があるということがわかりました。
炭疽病特有の斑点がでたスイカは食べられるとはいえ、やはり見た目が悪いためなるべく防ぎたいですよね。
少しでもこの記事が参考になれば幸いです!
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