りんごの皮を向いて時間がたつと、表面が茶色くなってしまい見た目が悪くなってしまう事がありますが、これは、りんごに含まれるポリフェノールが空気に触れることで、酸素と化学反応(酸化)を起こしてしまうからと言われています。
見た目が悪くなってしまうこの反応ですが、有名な「食塩水」に付ける方法のほか、あまり知られていない方法も調べましたのでご覧ください。
茶色になってしまうのはメラニンが原因?
ポリフェノールが酸化することによってメラニンが発生してしまうようです。
このメラニンは動植物にて形成される色素のひとつで、毛髪やほくろ、シミなどの色はメラニン色素によるものだとされおり、りんごの茶色部分もメラニンが生成された結果と言えます。
ポリフェノールの酸化によって栄養価はほとんど変わらないことが確認されているようですが、ポリフェノールの抗酸化作用が落ちてしまうという研究もあり、アンチエイジング効果が低くなるかもしれません。
茶色になってしまうと、見た目も良くありませんので、出来れば対策を施したほうが良いでしょう。
食塩水につけるとなぜ大丈夫なのか
ポリフェノールの酸化作用は、りんごに含まれる酵素が原因とされています。
この酵素を働きを防ぐのが、食塩水に含まれているナトリウムイオンだと言われています。
また、水に浸すことで空気と触れないようにすることも、予防のひとつとなっているようです。
食塩水は400ccに1g程度の塩を混ぜると良いようです。
あまり塩の濃度を高めてしまうと、りんごに味が付いてしまうので注意が必要です。
食塩水以外の対策方法とは?
食塩水につけてしまうと、多少ながら塩味がりんごについてしまいます。
そこで食塩水に付ける以外の対策方法を調べてみました。
(1)砂糖水
400ccに大さじ2杯の砂糖をまぜた砂糖水を用意し、10~20分程度、切ったりんごを入れておくと酸化を防いでくれるようです。
これは、粘度の高い砂糖水がりんごの表面を覆い、空気と触れることを防いでくれるからと言われています。
ヨーロッパなどでよく使われる方法のひとつで、ほんのり甘さが増すと言われています。
(2)はちみつ
200ccに大さじ2杯のはちみつを混ぜたはちみつ水を用意し、5分程度、切ったりんごを入れておくと酸化を防いでくれるようです。
砂糖水と同様、粘度の高いはちみつがリンゴの表面を覆うことで酸化を防ぐようです。
砂糖水とは違った、すこしコクのある甘みがりんごに付き、また酸化防止効果も比較的長いことから、スイーツなどで調理する際に利用されることが多いようです。
(3)炭酸水
りんごの味をなるべく変えたくない方は、クエン酸を含む炭酸水に浸す方法もあるようです。
まとめ
酸化して茶色くなっても栄養価はほとんど変わらないようですが、それほど手間もかからないので、すぐに食べない場合などは、見た目も美味しく見えるように、今回、紹介した方法を、色々と試してみてはいかがでしょうか。
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