さくらんぼといえば真っ先に思い付くのは、「佐藤錦」ではありませんか。
佐藤錦はあまりにも有名ですね。
ですが、どうやらそれも昔の話になりつつある様です。
最近では、品種改良の研究が進み、さらなる人気のさくらんぼが出回り始めているそうです。
最近の人気の品種について調べてみます。
さくらんぼの人気の品種
・ダントツ1位の佐藤錦
佐藤錦の人気が突出している中、次に続く品種を挙げてみましょう。
ただし、佐藤錦とは、まだまだ一定の差があるそうです。
・紅秀峰
・大将錦
・紅てまり
・紅夢鷹
・・・など
未だ人気が衰えない佐藤錦について
「さくらんぼといえば佐藤錦」、「進物用といえば佐藤錦」といわれた時代はあまりにも長く、まるで店頭に並ぶさくらんぼは、佐藤錦とアメリカンチェリーしかないかの様に思われてきました。
それは、佐藤錦の見栄え(粒が大きく形が良い)とそのまま食べても絶賛する味(糖度が高い)を実感できたからだと思われます。
そして、その地位は今でも揺るぎなく「さくらんぼの頂点」に君臨し続けているそうです。
佐藤錦の弱点
あまりの1品種集中のせいで、佐藤錦に大きな弱点が浮かび上がってきたそうです。
①完熟では傷みが早い
・熟れすぎるために、収穫できるさくらんぼは、全体の8割ほどにとどまってしまう様です。
・完熟してから店頭に並ぶため日持ちがしない様です。
・店頭では計画的に売れず、時間が経つほどにさらに熟れてしまうそうです。
②実が柔らかすぎる
・元々糖度が高いので、完熟するとすぐに軟らかくなるそうです。
・皮が薄いので完熟すると、皮が裂ける(破ける)ことがある様です。
「佐藤錦の地位」に代わる品種
実は、これだけの佐藤錦に弱点がありながら、佐藤錦に取って代わる品種がなかなか現われないそうです。
それは、「佐藤錦神話」が根強く、集中するあまり、ほかの品種まで手が回らない(佐藤錦がその座を譲れない)ということがあるそうです。
ですが佐藤錦だけでは、さくらんぼの世界が本当に狭いものになってしまう危機感から、行政が農家や研究機関と一丸となってさくらんぼの世界を広げようとしているということです。
そこで目を付けたのが、佐藤錦の出荷が下火になる7月頃から出荷ができる品種として「紅秀峰」とのことです。
紅秀峰は、佐藤錦よりも粒が大きいので見栄えがよく、糖度も佐藤錦より高いというので佐藤錦の出荷割合を少しずつ紅秀峰へと移項させていこうと考えている様です。
また、佐藤錦の収穫前後に早生や晩生の佐藤錦にも引けを取らない品種が育成されつつある様です。
まとめ
さくらんぼの人気の品種として、佐藤錦は未だに衰えることはなさそうですが、育成する過程での農家の負担を軽減するために、今、一生懸命に行政と共に対策を講じ始めているということでした。
その甲斐あってか、佐藤錦の収穫前後で多種多様なさくらんぼの育成を成功させている様です。
ここでは、まだはっきりと「佐藤錦を越えた!」と言い切るには、時間がかかりそうですが、確実に、佐藤錦を越える品種が現われ、そして、いつの間にか主流が変わっている時代がくる気がしました。
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