バナナといえば黄色というイメージですよね。
しかし、入荷当時のバナナの色の皮は元々緑色をしています。
緑色の皮が黄色になった頃、スーパーなどで販売され我々の食卓に届くのですが、なぜこのような色の変化が起こるのでしょうか。
今回はバナナの色が変わる理由についてご紹介します!
バナナの持つ色素
バナナの皮は緑の色の元となる「クロロフィル」という色素と、黄色の色の元となる「カロテノイド」という色素の二種類の色素が混在しています。
クロロフィルという物質は、植物の葉を構成している物質で、小松菜やほうれん草などの様な緑色の色素です。
紫外線を吸収して、光合成を行うための成分がクロロフィルということになりますね。
一方、カロテノイドという物質は、自然界で黄色やオレンジ、赤色といった天然色素で、トマトやニンジンの色の成分です。
光合成の補助の役割をこなし、紫外線から身を守るための働きをしています。
なぜ色が変わるのか
この色の移り変わりは、イチョウの葉が緑から黄色に変わるのと同じ原理です。
まだ熟す前のバナナの皮の色は緑色ですが、これはクロロフィルの量が多いため緑色に見えます。
例えクロロフィルとカロテノイドの量が同じでも、緑色の方が濃い色をしているため、黄色が掻き消される形になり緑色に見えるのです。
バナナが熟していくに従って黄色が強くなっていくのは、クロロフィルの量が徐々に少なくなっていくからなのです。
カロテノイドの量も減少していきますが、クロロフィルに比べてゆっくりと減少するため、結果的に緑が消えて黄色が発現すると一般的に言われています。
バナナを早く熟れさせるには?
しかし、緑色のバナナを放置していたところで、なかなか黄色くなってはくれませんよね。
スーパーなどで強制的に熟れさせる場合は、「エチレンガス」というガスを利用して速度を速めています。
リンゴと果物を一緒に置いておくと熟すスピードが早いということは一般的に言われていますが、リンゴは前述したエチレンガスを放出しているとされています。
ですので、リンゴの近くにバナナを置いておくと早く熟れさせることができるでしょう。
しかし、実のところエチレンガスはバナナ自体もリンゴ程ではありませんが、放出しています。
リンゴがお手元にない場合は、暖かい場所で袋に入れ、軽く口を閉じた状態で置いておくと早く熟すことでしょう。
袋は密閉してしまうとバナナが呼吸出来なくなってしまいますので、密閉はしないようにしてくださいね。
まとめ
今回はバナナの皮の色が変わる理由についてまとめてみました。
コストコなどでは、緑の状態で売られているバナナもありますよね。
緑→黄に変わることはある意味、そう見えているだけ
まだ緑のバナナを何本かに分けて、バナナ+リンゴ+袋、バナナ+袋、後は自然放置しておくと、熟す時期が異なってくるため時間差で美味しいバナナが食べられそうですね!
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