ぶどうは世界中で栽培されていますね。
その歴史はとっても古くて、紀元前3000年にはコーカサス地方やカスピ海沿岸あたりで、もう栽培されていたんだそうです。
メソポタミアや古代エジプトで、ワインが珍重されていたというから驚きですね。
ぶどうの栽培に適した気候の条件がいくつかあると言われています。
ぶどうの栽培に適しているのはどんなところなのでしょう。
雨
ぶどう栽培の条件のひとつは雨が少ないこと。
ぶどうの原産地は雨の少ない乾燥した気候ですね。
日本の主な産地も盆地や雨の少ないところが多くなっています。
もちろん適度な水分は必要ですが、水分が多すぎると木ばかり成長してしまって良いぶどうをつけないと言われています。
世界で栽培されているぶどうの品種は1000種を超えていると言われていますが、大きく分けてヨーロッパブドウとアメリカブドウがあります。
ワイン用のぶどうはヨーロッパブドウが主流で、生食用の品種として日本で愛されているデラウェアなどは病気に強いアメリカブドウ、巨峰やピオーネなどは両方を交配して生まれた品種だそうです。
雨の多い日本ではヨーロッパぶどうの栽培は難しかったのですね。
日照時間
もうひとつ大切なのは日照時間。
ぶどうはお日様が大好きです。
良質なぶどうに必要な糖分を作るために光合成は欠かせません。
緯度の高いヨーロッパなどでぶどうを南向きの斜面で栽培することが多いのは、少しでも長く太陽光線を浴びさせたいから。
赤道に近いほど、平らな地形の方がたくさん太陽光線を浴びられるのだそうです。
気温
気温も年平均10~16℃くらいの温暖な気候が良いと言われています。
ぶどうは耐寒性が高いと言われていますが、寒い冬の間は休眠期。
葉をすべて落として休眠します。
ぶどうの種が発芽するのには冬の低温を経験する必要があるそうで、冬を終えた3月~4月上旬にふたたび発芽期を迎えます。
その時、土の温度が12℃以上になることが目安なんだそうです。
寒暖差
そして最後は1日の寒暖差が大きいこと。
夜の気温が下がると糖度が高くなり、着色がよくなるそうですよ。
ぶどうは昼間に糖分を作って、作られた糖分はエネルギーとして消費されます。
温度が高いと、ぶどうも活発に呼吸するので、エネルギーもたくさん消費してしまうのですが、気温が下がるとぶどうの呼吸も低くって糖分の消費も少なくなるのだそうです。
まとめ
ぶどうが世界中で栽培されるようになるまでには、きっとたくさんの工夫や苦労があったのですね。
ひと粒ひと粒、大切に味わいたいと思います。
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