みなさんは桃といえばどんなイメージをお持ちですか?
歴史を紐解くと、桃の原産地である中国では昔から桃は長命の象徴であり、桃の木は魔除けとして妖気邪気を払う力があるとされていました。
ここ日本の後世の宮廷儀礼や民間伝承でも、桃の木は邪気を払う呪物に用いることはきわめて多く古くは宗教儀礼の指導に関与した陰陽師などの道教的知識に由来するもので、中国に源流があると言われています。
中国の類話に桃を食べて若返って、子供を産む話があるが、これはまさに不老長生の仙果とする中国の信仰の反映であると言われています。
そんな由緒正しい桃を家庭で本格的に栽培するとしたら、どんな事に気をつけたらよいでしょうか?
ここではおすすめの品種から植え付け、摘蕾・摘果にスポットを当ててその時期や方法についてご紹介したいと思います。
初心者におすすめの品種は?
桃を上手に栽培するために品種選びは重要なファクターです。
初心者でも比較的栽培が簡単な品種としては、“白鳳”、“あかつき”、“大久保”などをおすすめします。
毎年、安定結実をしてくれます。
植え付けの仕方
温暖な地域では、晩秋、寒冷地では春先に植えたほうがベストです。
ホームセンターなどで桃の苗を買い、用意した鉢に植えます。
この際に、太すぎる根は切り戻してから根を全体的に広げるようにします。
浅植えが基本です。
植え終った鉢は日当たりのよい場所に置きます。
摘蕾と摘果の時期は?
桃の特性として、非常に多くの花がつくので、開花にかけては養分の消耗が激しくなります。
放置しておくと大きくならないので、花が咲く前の3月頃に蕾を間引く(摘蕾)ことと5月下旬ごろには、小さな果実を間引く(摘果)作業が必要になります。
摘蕾と摘果の方法は?
摘蕾の方法は、3月頃になると蕾も大きく膨らんできますので、枝の上側から枝先までと、元の部分に至るまでの蕾をしごくように間引きをします。
基本的に1節に2花以上ついている場合に間引きます。
摘果の方法は、4月下旬頃に受精がかなわなかった果実が落下するため、それがおさまる5月中旬頃を見計らい果実を間引きします。
一般的に30cm以上の長果枝には2個、20cm前後の中果枝は1個、それより短い短果枝の場合は数本に1個程度の割合で残すようにします。
まとめ
以上、今回はおすすめの品種から植え付け、摘蕾・摘果にスポットを当ててその時期や方法についてご紹介させていただきました。
なお前述した摘蕾と摘果の作業が終了後は、速やかに袋かけを行いましょう。
これは病害虫から桃を守るため是非とも行っていただきたい作業です。
この記事を参考に美味しい桃作りにチャレンジしてみてはいかがですか?
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