りんごの剪定作業を行うには、それぞれの枝の名称を覚える必要があるでしょう。
あまり耳慣れない言葉も多いのですが、基本的な名称を覚えて剪定作業などに備えて行きましょう。
剪定作業とは?
剪定(せんてい)作業とは樹木の枝を切ることで、見た目の美しさだけでなく、風通しを良くして日光が満遍なく当たるようにしたり、病害虫の繁殖被害を防いだり、栄養を効率よく果実に蓄えることで味をよくしたりする為に行われる作業です。
剪定する枝には、枯れた枝、平行している枝、下垂している枝、交差してしまっている枝、病害虫の被害を受けた枝などがあるようです。
枝の種類と名称
まず、果樹の本体部分を「主幹(しゅかん)」、その主幹から伸びる枝が「主枝(しゅし)」、主枝から伸びるのが「亜主枝(あしゅし)」と呼ばれているようです。
この主枝および亜主枝を剪定するのは、果樹の初期成長段階でしょう。
主幹の下部、地面に近いところから出ている主枝や、主枝の根元近くから伸びている亜主枝などは、樹木全体の成長を妨げるので、剪定してしまうほうがよいと言われています。
果樹の成長が進むと「結果枝(けっかし)」が亜主枝から伸びてきます。
結果枝の「果台(かだい)」と呼ばれる1~2センチ程度の緑色の部分が出来て、そこから「果台枝(かだいし)」が伸びて、その先にりんごの果実が実ります。
この果台の長さが良品果実が実ると言われています。
美味しいりんごを作るには果台が大事?
果台の長さが1~2センチ程度あると果実が程よく成長し、栄養価も高いりんごが実ると言われています。
逆に2センチ以上、果台が伸びてしまうと、生育不良や果台枝とりんごを結ぶ、果柄(かへい)の異常などが多くなるようです。
また、果台から伸びる果台枝の数は1本が望ましく、2本以上だと栄養がうまく行き渡らないことがあるようです。
美味しく栄養価の高いりんごを育成するには、この果台が目安となるといわれていますので、日々チェックが必要でしょう。
まとめ
りんごの枝の名称を覚えておくと、病害虫の被害や、剪定作業などで問題が発生したときなどに調べやすくなるでしょう。
剪定を上手くやることで、りんごの味や栄養が変わってくると言われています。
しっかり覚えて、美味しいりんごの栽培に役立ててください。
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