バナナといえば、よく「消化がいい」と言われますが、消化がいいって、どういうことなんでしょうか?

また、消化するまでの時間は、どれくらいなのでしょうか?

バナナの消化時間

バナナ 消化時間 どれくらい

バナナ1本の消化時間は、1時間から1時間半といわれています。

ただし、消化にいいのは、熟れた柔らかいバナナで、まだ熟れていないバナナは消化が悪いです。

熟れた食べごろの状態は、バナナの黄色い皮にシュガースポットとよばれる茶色い斑点が出てきた頃の状態です。

消化とは?

消化とは、食べたものを分解処理をして、利用することが出来る栄養素にする過程のことです。

バナナには、アミラーゼという消化酵素が含まれています。

バナナは日が経つごとに柔らかくなって熟していきますよね。

これはバナナの消化酵素で自分自身(バナナ)を消化しているためです。

そして人の体内でも、バナナの消化酵素で、どんどん消化してくれます。

人の唾液にも、アミラーゼという消化酵素がありますが、バナナは、この唾液からの消化酵素に頼らずに消化してくれるので、「バナナが消化を助けてくれる」というわけです。

酵素は熱に弱い

酵素は熱に弱いです。

70度の熱で100%破壊されるようです。

ですからバナナは加熱調理してしまうとバナナの消化酵素は破壊されます。

ですから消化にいい食べ方は、生で食べることです。

ちなみに、生のパイナップル、メロン、パパイヤなどでゼリーを作ると固まってくれないのは、それらの果物はタンパク質を分解する酵素を含んでいるためです。

ゼリーを固めるゼラチンが、動物の骨や皮などのコラーゲンを加熱して抽出したものから作られており、動物性タンパク質が主成分なので、分解されてしまうわけです。

ですから、ゼリーを作る際は、それらの果物を加熱して酵素を分解してから、ゼリーに使うと固まるようになるようです。

また、パイナップルを食べて舌がヒリヒリしたり、メロンを食べて喉がイガイガするのも、人の舌や口腔内のタンパク質を分解するためです。

バナナに含まれる消化酵素のアミラーゼは、主に糖質を分解します。

スポンサードリンク

糖質とは?

よく炭水化物=糖質といわれますが、炭水化物は、糖質+食物繊維で、栄養素として機能するのが糖質で食物繊維は、体内で消化吸収されません。

(食物繊維は腸内細菌の餌になって役に立つ)

ですから「糖質」は炭水化物から食物繊維をひいたもです。

食物繊維も、多糖類で厳密にいうと糖の一種なのですが、消化吸収されません。

たとえば、こんにゃくは、デンプンで炭水化物なのにローカロリーといわれるのは、セルロースやペクチンといった消化吸収されない多糖類が多いためです。

まとめ

バナナの消化は、肉や炭水化物に比べて3倍近く早いそうです。

そのため、スポーツなどをする1時間から1時間半前に食べると、スポーツを始める頃には消化が終わっているので腹痛になる可能性が低くなるわけです。

 

スポンサードリンク

今のあなたにおすすめの記事

スポンサードリンク