ブルーベリーを数種類育てているのですが、その中の1種類だけ葉に赤い斑点ができているのです。
苗自体は問題なさそうで、弱っているようにも見えないです。
斑点が出るのは何かの病気でしょうか?
葉に斑点ができたり変色しても枯死することはない
ブルーベリーというのは、病虫害に強いといわれますが、案外病気が出ることが多いようです。
しかし、葉が変色する病気で枯死を起こすことはまれのようです。
ただ、葉に斑点ができたりすることはあるようですのでその原因は何か?
また、対策はあるのか?などお話したいと思います。
ブルーベリーの葉を変色させる菌は、糸状菌といいますが、雨が降った時、地面から上がる泥飛沫とともにブルーベリーの葉に感染する性質があるようです。
地面の泥飛沫とともに土壌から上がる糸状菌に感染することが原因でブルーベリーの葉は簡単に変色してしまうのですね。
大変繊細なブルーベリーの葉は、どうやったら斑点や変色から守ることができるのでしょうか?その対策について考えてみましょう。
マルチングと枝抜きで9割方予防できる
ブルーベリーの根元から梢までの範囲、大体半径1.5m位を藁でマルチングする、つまり、地面を覆うわけですが、こうすることで、雨水が地面から跳ね返るのを防ぐ働きがあります。
これにより糸状菌がブルーベリーの葉に直接当たるのを防げるわけです。
対策としてはもう1つあります。
普段から、枝抜き、つまり枝の間引きをして、風通しよくしておくことも必要です。
マルチングと枝抜き、この2つの対策を取るだけで、病害は90%予防できるそうです。
斑点と変色の原因は病害と生育障害の2通りがある
一般的にはあまり知られていないようですがブルーベリーはPHに敏感というだけでなく、肥料の多い少ないで、葉の健康状態も随分違ってきます。
PHが高いと、アルカリ質に偏り、ミネラル不足となりますので葉が変色したりする原因となりますが、PHが変わらなくても、肥料が偏れば、赤い斑点が出るそうです。
ブルーベリーの葉が変色したり、斑点ができたりする原因ですが病害と生育障害の2つが考えられます。
病害が原因の場合、斑点が現れた葉は、徐々に斑点の色合いが濃くなって最終的には、その部分が穿孔したり、壊死したりして葉自体が枯れ落ちるようです。
一方、生育障害であれば、多少変色部分が増えていっても、葉がバラバラと枯れ落ちることはないようで、落葉の頃まで葉がついているケースが多いということです。
まとめ
ブルーベリーの葉に斑点が出たら、家庭でできる簡単な対策として窒素プラス、鉄、マンガンといった微量元素含有の液体肥料を大幅に薄めて与える方法があります。
これらの通常の使用量が500倍ならば、ブルーベリーに負担がかからないように5000倍程度に薄めて、週2回与えてみましょう。(5000倍といえば、5~6Lジョーロに1㏄程度とお考えください。)
これで止まれば、斑点の原因は窒素不足だったということですね。
逆に斑点がひどく拡大し、周囲の葉にも伝染するようでしたら、また、斑点部分に穿孔があるようでしたら、斑点病とかサビ病の可能性大なので、すぐに斑点が拡大した葉を摘んで燃やしてしまいましょう。
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