スイカの受粉は虫や風などによる自然受粉でもできますが、雌花の数が少ない場合もあるので、人工授粉をするのが一般的なようです。
どのようにして人工授粉を行うのでしょうか?
ここではスイカの人工授粉の方法や時期についてご紹介します。
スイカの人工授粉って?
スイカは自然受粉でも受粉ができますが、自然受粉だと花粉の付きにムラができて、受粉が失敗してしまう事があるようです。
このようなことにならないためにも、スイカの受粉は人工授粉をするのが一般的なようです。
また、人工授粉をすると、受粉した日にちがはっきりと分かるので、収穫するときの目安にもなります。
スイカの人工授粉の方法は?
スイカの人工授粉の方法は簡単です。
雌花が咲いたら、同じ日に咲いた雄花の花粉をめしべにこすりつけるだけです。
このとき、いくつかの注意点があります。
まずは時間です。
人工授粉は開花した日の朝9時、遅くても10時までには終わらせるようにします。
これ以降になると雌花の受粉能力が落ちてしまうようです。
また、雄花も花粉の出が悪くなるので、受粉は早朝に行うのがいいようです。
雄花を摘み取るときは花粉が落ちないように注意し、おしべを出して受粉作業をしやすくするために、雄花の花びらを優しく取ります。
めしべにおしべをこすり付けるときは、力を入れすぎないように優しく花粉を付けるようにしましょう。
めしべに傷が付くと受粉が失敗する原因になってしまいます。
スイカの人工授粉、時期は?
スイカの人工授粉は、苗を植えてから1カ月以上たったくらいの時期に行います。
雌花の2番花が咲いてからです。
ですが、場合によっては雌花が咲かない、なんてこともあるようなので、このような場合は、親づるをきちんと摘心したか、肥料が効きすぎていないか、気温は低くないか、などを確認するようにしましょう。
なぜスイカは2番花以降に受粉をするの?
スイカの1番花に受粉をすると、実が空洞になってしまったり、すじが多くなってしまったりと美味しいスイカの実ができない場合が多いそうです。
せっかく作ったスイカが、あまりおいしくないのはとても残念ですよね。
ですので、できれば2番花以降の雌花に受粉するようにしましょう。
家庭菜園であれば、1つのつるでは2番花に、2つ目のつるでは3番花に、などと受粉のタイミングを変えると、収穫時期がずれるので長くスイカが楽しめるようですよ。
まとめ
スイカは自然受粉でも受粉することが可能ですが、確実に着果させるためにも人工授粉をするのが一般的なようです。
人工授粉を行うことで、受粉した日にちがはっきりと分かるので、日にちをかいたタグを雌花の近くに付けておけば、収穫の目安としても活用できるようです。
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