桃が引き起こす病気の一つに縮葉病という名前の病気があります。
桃の葉っぱが縮れたり落ちる原因の一つとして、縮葉病が考えられると言われています。
縮葉病とはどんな症状を言うのでしょうか。
また、縮葉病の対策にはどのようなものがるのでしょうか。
縮葉病の生態
枝や芽の表面に付着した分生子が第一次伝染源と言われています。
展葉初期の若葉に侵入し、細胞間隙を進んで広がりますが、この時に細胞内に植物ホルモンを生成し、その影響で縮れや凸凹が生じます。
病原菌の侵入適温は13~17℃で、菌糸の生育適温は20℃と言われています。
縮葉病の症状について
発芽期から展葉期、開花期にかけて、葉っぱに小さく赤い火ぶくれが出来、葉っぱの生育とともに、病斑も拡大し、異常な形になります。
その後、病斑部に小さな胞子が出来、白っぽくなり、やがて黒く腐って葉っぱがおります。
縮葉病の対策
縮葉病のの病原菌は枝や葉っぱの内部には入らず、表面に付着して越冬をするので、発芽前の休眠期に防除します。
病気にかかっている葉っぱを確認したら早急に摘み取り、適切に処分します。
葉っぱだけではなく実にもこの症状が起こり、放っておくと生育せずに枯れてしまいます。
縮葉病の発生要因
病気になった葉っぱの上に作られた胞子から、後に文生胞子が生じ、枝や芽の表面に付着し、そのまま越冬します。
その翌春の第一次伝染源になります。
5~6月頃までその被害が続きます。
日中の気温が24度を超えると、病原菌は生育しなくなり、発病した葉っぱから他の葉っぱへの2次感染はありません。
まとめ
桃の葉っぱをむしばむ縮葉病は、葉っぱだけではなく、実にも感染することがあり、放っておくとどんどん悪化し、葉っぱが落ち、生育不能な状態へと変わっていきます。
被害が大きいのは5~6月が特に多いと言われています。
越冬して、まだ活動する前に駆除を行うようにします。
そうならないためにも、早いうちから処置を行うようにしましょう。
そして、健康な桃を育てていくと良いですね。
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